不惑で上京

★不惑で上京

リストラ解雇された後に、東京で再就職したブラック企業を退社した後に、実家に戻らされた田舎者の独り言。

『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q』、同時上映『巨神兵東京に現わる』鑑賞。

http://www.evangelion.co.jp/index.html


早起きして2か月ぶりに映画館へ。


300席の劇場が(ほぼ)満席。
劇場の立地もあるかもしれないが、ほとんど若者の男女。
私のようなおっさんは、表現は不適切だが、アキバ系っぽい方々ぐらい。
2か月前の『ひみつのアッコちゃん』の時もそうだったが
客層がナウなヤングばかりだと若干、居心地が悪いんだよね。


売店の行列が凄く、鑑賞前にパンフレットを買えなかった。
しかも、特別なパンフレットがあったらしいが、欠品だった。
三連休の人波を舐めていたのかしら。



CMが流れ始めるまで5分ぐらい遅延したかな。
ポップコーンを買う人が多かったのかな。
CMもやたらと長かった気がした。
ヱヴァの協賛・タイアップの企業のCMだけでなく
アニメで作ったベンツのCMも流れた。


おかげで最後は尿意ドンだったよ、まったく・・・。



以下、ネタバレ注意。



と書いたものの、『エヴァ』は全然・・・に近いぐらい理解できなかった。


巨神兵を映画館で見たかったのが動機のひとつ。
東京都現代美術館では、訳あって2度ほど観たので、すぐに思い出せた。
http://www.ntv.co.jp/tokusatsu/index.html
美術館でのそれと異なり、映画館の音響は高音から重低音まで抜群で
迫力倍増という感じ。
瓦礫が飛び跳ねる音や、鼓動のような効果音などが、よく聞こえ響いた。


冒頭の「スタジオジブリ作品」画面は、色がいつもの青色でなく赤色。
場内がザワついたのは、色に驚いたのか、ジブリに驚いたのか。
皆さん意外と知らないのかしら。
庵野監督とジブリとの絡みは、劇場に足を運ぶヱヴァのファンなら周知の事実だよね。
ヱヴァ初心者の私ですら知っているのだから。



巨神兵が降臨する時の翼が、エヴァの、それみたいだった。


プロトンビームで袈裟がけされた東京タワーが
最後まで踏ん張って立っていたのは、なせだろう?


『ヱヴァ』と『巨神兵』が同時上映となったのは
樋口真嗣監督や庵野秀明総監督が関与していることもあるだろうが
そもそも、スタジオジブリ鈴木敏夫プロデューサーが仕掛け人なんだとか。
http://www.cinematoday.jp/page/N0047646


片や「フルCG」(全部実体のないデジタルデータ)
片や「特撮」(全部本物・ミニチュア・若干ぬいぐるみも(笑))
表現・描画の方法の対比が面白く、どちらの作品とも面白い。


無から有を生み出す人々。
自分の包含する才能を自分で見出した人って、本当に羨ましい。




んでエバ


冒頭「東映の波」が映し出された。
配給は東映なのかしら。



シンジ君は、主役なのに、愛機・初号機に乗せて貰えない展開。
私の中では完全に脇役だった。
画面が全体に暗く、プラグスーツも黒く、よく見えなかった。


私の中では、今回の主役はアスカ。
14年間の出来事を理解した上で少し大人になった様子。
冒頭から終焉まで、宇宙から地上から、大活躍。
『破』で(パイロットとして)死んだかと思ったから、ちょっと嬉しかった。


マリは、アスカのパートナーとして”割と”大活躍。
昭和歌謡の女」で楽しい役柄なんだって。
あと、サービス満点の(笑)胸の揺れを強調する役もあったね。



綾波レイは今回、アヤナミレイ(仮称)だそうな。
影が薄かった。
プラグスースも白色から黒色に変わり、目立ちにくなった。
やはり本作のヒロインはアスカか?


シンジの相方・カヲル君は、どうも消化不良。
最後は、ATフィールドがどうのこうのというアレで
人間としての形状を維持できなくなったのかな。



ミサトさんは、NERVではない別の組織の偉い人(艦長)になっていた。
結果的にシンジ君の敵。
シンジの自爆装置のスイッチを押せなかったのは、昔の優しさからだろうか。


パンフレットに書いてあったが、配下のブリッジのクルーが
余りに「今時の若者」で、空白の14年間を説明させるには
世代間ギャップを狙い過ぎたかな。
あと、部下の中に、庵野監督と旧知の間柄というネモ船長が居た。


リツコさんもサードインパクトを乗り越えて生きていた。
ベリーショートにイメチェンしたが前作同様、沈着冷静にミサトをサポート。
でも、見た目のインパクトほど活躍はしていないかな。



ゲンドウのサングラスが、スキーのゴーグルのような若干エグザイル。
ネルフという組織は無くなったらしい。
じゃ今、ニートなの?
一応、働いているのかな?


冬月先生が、更にお年を召されていた。
ゲンドウに従属する覚悟を示しつつ、将棋の手解きを通じシンジも探っていた。
ゲンドウがユイの復活に拘るのは、嫁さん・彼女だから分かる(気がする)が
冬月先生がそうなのは、先生もユイさんのこと好きなのかな?
それにしても、うーん、ガーゴイル



鈴原トウジの妹・鈴原サクラが生き残っていて可愛く成長していた。
当たり前だが関西弁で、それが癇に障った。
私は似非関西人だが、やはり映像の中の関西弁は
ネイティブ関西人に演じさせないと、全然ダメだなという印象。



ヱヴァや使途の動きが速過ぎ。
宇宙戦の場面では、干瓢やファンネルっぽい兵器が出ていたかな。
お話のスピード・展開に付いて行けなかった。


映像は相変わらず美しかった。
劇場でヱヴァを観たのは初めてだが、印象としては『序』『破』のDVDのそれ以上。
瞳のハイライトなど、絵の具を使わないフルCGアニメならでは?



新メカの、飛行機のような鳥のような乗り物は
ふしぎの海のナディア』の「N-ノーチラス号」に似ていた。
レーダーのような、特撮博物館で見たメーサー砲のような”お椀”が幾つかあった。
若干、宇宙戦艦ヤマトな雰囲気があった。



ピアノが今回の裏テーマ。
カヲル君は「反復練習が大事」とシンジ君に説いていた。
他人に合わせる大切さも含めた、飽きっぽい現代人への警鐘。
(なんてこと、ないだろうね)






帰り道、池袋の某巨大書店で
漫画『新世紀エヴァンゲリオン』の「第13巻プレミアム限定版」を
調子に乗って購入。


・・・こんな40歳、今後の人生、大丈夫かしら?




次回作『シン・エヴァンゲリオン劇場版』の公開・封切りは
http://www.evangelion.co.jp/final.html
いつでしょうな?






ランチ。