不惑で上京

★不惑で上京

リストラ解雇された後に、東京で再就職したブラック企業を退社した後に、実家に戻らされた田舎者の独り言。

NHKクローズアップ現代「介護で閉ざされる未来 〜若者たちをどう支える〜」見た。

http://www.nhk.or.jp/gendai/kiroku/detail_3515.html
若者だけでなく中年世代も同じなんだけど、と思った私は鬼か悪魔だな。


確かに、自分が学生なのに親が痴呆になると厳しいな。
キャリア形成か。
  キャリアって何だろ?
    キャリア=運?
経験を積めば賃金が上がるという成功体験に乏しい私は
現代に生きるには余りにもダメな人間。

親の介護のため、国家資格の取得を諦めざるを得なかった女性。
私も専門は結構勉強したので前職・現職に就けたが
今の私は自由な時間があるのに、試験勉強が身になっていないのは
恥ずかしいことだな。


番組で紹介されていたイギリスの事例は
「介護される人」だけでなく「介護する人」を助ける点で先進的だとか。
外国でも介護は深刻なんだ、と思ったが
”鉄の女”ことマーガレット・サッチャー首相も晩年は認知症だったこともあり
人種や民族を問わず寿命が長くなった現代人共通の病気なのかな。

ん?そもそも認知症は病気か?


私の学生時代に、親を世話している友人は居なかったが
(ゲストの先生が言ってたように、漏らさなかっただけかもね)
学校に働きかけて個別の事情に応じたサポート体制を作り上げる熱心さは
日本の少子化対策というか
「こんな世の中で子供なんか産みたくない」というカップルの懸念を払拭する
動機付けのひとつになるのではないかな。


親の介護のため、入社間もなくから休みがちとなり
そんな社員に向かって「おかしい」と言う会社って何だろうね?
結局、辞めることになった青年。
会社の大小を問わずこの国では主流な考えだろうが
そんな会社、辞めて正解かな。
たちまち経済的な問題に直面するけれども
肩身を狭くするような会社なら、いずれどこかで歪みが出るだろうし。


我が父は、調子がよくない日はやや痴呆っぽい言動が出始めた様子。
認知症検査では大丈夫らしいが。
今は母が目を離さずに介護しているし
ケアマネ、訪問看護師、往診医師などの支援体制も何とかなっているが
これで母も痴呆になると
お手上げ。
こっちの仕事を捨てて帰らないといけない。
(前職と比べ現職は捨てても悔いはないもののそれなりの愛着はある)


JR東海の裁判を通じて
認知症を持つ家族は24時間監視することが義務付けられたので
介護殺人という悲劇も今後は日常になるだろう。

ウチ大丈夫かな?

4月の週末に4週連続帰郷し、延べ2日だけ、病院で寝泊りした。
父の世話(含む生存確認)は全部、看護婦さんがするので
ただ居ただけだが、眠れない緊張感に日曜日は結構クタクタだった。


病院から在宅へという(私には)悪魔のような政策の看板を下ろさない限り

在宅医療の推進について
http://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/zaitaku/

結局は家族全員が疲弊するのだろうな。

仮に日本で、人材や資金で家族を支えるシステムができても
生活保護の申請の水際作戦と同じく
「働けるでしょ?」「家族いるでしょ?」「親戚いるでしょ?」など
様々な言いがかりをつけられて
世帯の財産が幾らかでも有る限りは、助けてもらえない気がする。



私が歳を取って、認知症になったらどうなるんだろ?
(歳を取っても生きていける≒働けているイメージが湧かないが・・・)
東京暮らしでないことを願う。
さすがに東京で死ぬのはイヤ過ぎる。
(生まれも育ちも東京の人には申し訳ないが)
実家に戻っていて一人暮らしだったら干からびて死んでもいい。

火事だけは出さないようにしないと。