不惑で上京

★不惑で上京

リストラ解雇された後に、東京で再就職したブラック企業を退社した後に、実家に戻らされた田舎者の独り言。

『思い出のマーニー』観た(意地の7回目)♪

マーニー原作本。


1回目
2回目
3回目
4回目
5回目
6回目

スカラ座日本橋では既に終了し
今月末で全国的に上映が終わりそうなので。
http://marnie.jp/index.html
http://hlo.tohotheater.jp/net/movie/TNPI3060J01.do?sakuhin_cd=010995

東宝以外なら続ける所もあるかもね)


宿題の
宇宙戦艦ヤマト2199・追憶の航海』と
http://yamato2199.net/info/news/292/
『ぶどうのなみだ』は
http://budo-namida.asmik-ace.co.jp/
来週の、TOHOシネマズデイ(1,100円)に回した。

前回は「一人鑑賞」という、天国か地獄か分からない鑑賞環境だったが
http://d.hatena.ne.jp/fuwakudejokyo/20141011
今日は、最終的に30人前後になっていたと思う。


スマホ父・ゴソゴソ娘。
躾がなっていない子供を連れて来た親が
上映中ずっとスマホをいじってた。
(思いのほか眩しい)
思わず頭部にスマッシュキックをお見舞いしようと思ったが
スクリーンに集中したら、そのうち気にならなくなった。
子供がぐずってガサガサしても諦められる境地。



謎解き。
「杏奈もマーニーも瞳が青いので、すぐ分かった」的な人がいるが
ミステリーの謎解きとしては定番なのかな。
ってか、皆さんそういう視点で見るんだ!と思った。
ジアートだったかな、作画監督安藤雅司さんの話で
最初は黒に近い青、話が進むに連れて、だんだん青味を帯びさせる
のような仕掛けにしていたはずだが、よく気が付くね。



やはり足跡が欲しい。
前にも書いたけど
水面からスッと入る杏奈の足・水面や
マーニーのボートを杏奈が受け止める時の水面・水底など
水に纏わる描写が超絶過ぎるだけに
砂浜を歩く時に足跡が付かないのが余計に気になった。



下駄で走る。
信子との「普通」「太っちょ豚」で神社の石段を駆け下りたが
コミュ障の杏奈は恐らく、下駄を初めて履いたのではないかと思うが
浴衣に下駄という出で立ちで見事なランニングを披露したことに
7回目で違和感を感じた。
(苦情ではない)
養育費の通知を見るまでの小学生時代に、七夕ぐらい行ったのかな?
あと
後に、マーニーのボートで屋敷に行った時に
マーニーに促され、かなりの距離をロープ(もやい)を投げたり
漁師小屋の近くで語らう時にマーニーと一緒にボートを浜に上げたが
小型だがFRPでなく総木造であるボートを押し上げたので
案外、パワフルなスポーツウーマンなのかもしれない。



泣きの描写。
これも前に書いたけど
コクリコ坂から』の海ちゃんは、嬉し泣きだったが
(風間俊が兄ではないと分かっての安堵)
杏奈は”悲しい”のか”悔しい”のか、私には分からない。
(醜くて、馬鹿で、不機嫌で、不愉快で、と自己嫌悪炸裂)
母を拉致られて翔君に愚痴るアリエッティの泣きとは明らかに異なる
体の中から湧き出る”出自への恨み感”は伝わった。



ろうそく。
幼少の頃、両親と死別した時の記憶を思い出し
シュポッ!っとろうそくが点灯して
ムクリと現実に戻って
マーニーのボートのろうそくが消えて
という、一連の流れは、何かのオマージュなのかな。
ここ結構、私は楽しいカット割り。
(内容は親族から見捨てられるなどえげつないが)



不良だわ。
夜に大岩家に戻る時に角屋さんが来てた場面で
物陰に隠れた杏奈は、結構ムカついた表情をしていた。



社交ダンス。
華やかなマーニーの所作が冴える、Bパートの最初を飾る場面。
ばあやと対峙して階段を撥ねるように駆け上がったほかに
酔っぱらった杏奈を見にサンルームから出てくる時も
数段の段差を撥ねるように下りてきた。
このパートは意図的にそういう作画・演技にしたのかな。



ズック。
泥酔した杏奈が忘れた靴が、浜の杭に置いてあったが
十一が「しょうがねぇな」と持って来てくれたのかな。
これも薄いブルー。青に拘る。(原作も?)
色設定がナウシカっぽい(←青っていうだけ)




ロミオとジュリエット
青い窓から見下ろすマーニーと、湿地から見上げる安奈。
ここの「許せ!」「許す!」はクライマックスの名場面だが
ふと、ロミオとジュリエットみたい、と思った。
コレ自体、様々な舞台設定があるので一概にいえないが
二重窓で檻っぽくも見えるし
女の子どうしだがロマンチックな演出に見えた。





その他。


お客さんの5〜6人、しばらく座ったままだった。
いつもはそそくさと出て行く人ばかりだが
久々に感慨に浸っている人を見た。
(実は1,800円が惜しかったとか言わないでよ)


数列前の親子かな、娘っ子が感涙していたのか
パパがよしよししていた。

一部、スマホ親子のLED攻撃には参ったが
その他のお客さんは、かなり一生懸命に観ていたので
悪くない回だった。