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当時は「へぇーまだ残ってるんだ」という程度だった。
昔からそれなりにその存在を知っていても
主要道路から1枚(一皮)奥で、わざわざ行く用事も無いし
本物は見たことか無かった。
その後、現地に行ったけど雨だったので素通りした。
ストリートビューのリンク ↓ でも分かるように
隣接地との官民境界となっている道路が超狭いので
かなり圧迫感はある。
県も隣接住民も
「未来の資源より今の安全」
「口を出すならカネを出せ」
だよね~。
しかし、被爆建物は失われると二度と戻せない。
・・・周辺核保有国の情勢から再現されない保障はどこにも無いが。
旧広島陸軍被服支廠に係る安全対策等の対応方針に係る意見募集について | 広島県
掲載日2019年12月17日
1 概要
広島県が所有する旧広島陸軍被服支廠の安全対策等の実施について,対応方針案を作成しております。旧広島陸軍被服支廠は築100年を超え,劣化が進行しており,平成29年度に実施した建物等安全性等調査においては「震度6強以上の 地震で倒壊又は崩壊する危険性が高い」との調査結果が出されております。
また,昨年の大阪北部地震によるブロック塀等倒壊事故の発生を受け,周辺住民等の安全確保を図るために必要な措置を講じることは喫緊の課題として,建物所有者としての責務として考えているところであり対応方針を作成しました。
ついては,県民の皆様からの御意見を幅広く募集するため,パブリックコメントを実施いたします。
(以下略)
https://www.pref.hiroshima.lg.jp/soshiki/13/hihukusisyou.html
誰かが引き取ってくれるなら、広島県は喜んで手放すのだろうか?
金儲けの算段があるので何が何でも解体除却したいのかな?
そんな、広島県の「世の中全部ゼニやで」の姿勢に
異を唱える人々に強力な助っ人が登場。
片渕監督が被服支廠を訪問 広島
2019/12/23
アニメ映画「この世界の(さらにいくつもの)片隅に」の片渕須直監督が23日、広島市内最大級の被爆建物「旧陸軍被服支廠(ししょう)」(南区)を訪れた。広島県が示す「2棟解体、1棟外観保存」の原案に対し「人の長い歴史の一部を、今壊してしまう恐ろしさについて考えてほしい」と、改めて全棟保存を訴えた。
片渕監督は市民団体「旧被服支廠の保全を願う懇談会」の内藤達郎会長代行(78)たちから、原爆投下後に救護所となったことや、戦後は大学や民間企業の施設にも使われた歩みなどを聞いた。建物を見て歩きながら、れんがの壁や鉄扉に実際に手を触れてみたり、写真に収めたりしていた。
片渕監督は「僕らは映像で戦前や戦中のことを語るが、映像は触れられない。この建物は20年、30年先の人たちが必要とするものだ」と保存の意義を強調。県が解体理由の一つに挙げる保存費用については「人類のために残すなら、広く費用を募る手もある。その努力をする前に『無理だ』と言うのはおかしい」と訴えた。
片渕監督は映画公開を記念する舞台あいさつで広島市などを訪問。被服支廠の見学を希望し、案内を受けた。(明知隼二)
内藤会長代行(左)から被服支廠の歴史などについて説明を聞く片渕監督
前作というか「『この世界の片隅に』の映画化」を成功に導いた
実績のある監督が言うのは説得力がある。
世の中の人、クラウドファンディングを意外と知らないんだよね。
横文字だと「募金」というより何かエネルギーを感じるよね。
( ↑ ちょっと何言ってるか分からない)
被爆の「旧陸軍被服支廠」片渕監督が視察 すべての保存訴え | NHKニュース
2019年12月23日 13時02分
原爆の惨状を伝える代表的な被爆建物の1つで、広島県が大部分を解体する方針案を示している「旧陸軍被服支廠」について、戦時中の広島を舞台にしたアニメ映画「この世界の片隅に」を手がけた片渕須直監督が視察し、「未来の人のものだ」として、建物すべての保存を訴えました。
軍服などの製造に使われていた広島市南区にある「旧陸軍被服支廠」は、3棟を広島県が所有、1棟を国が所有していますが、築100年以上がたって地震で倒壊するおそれがあり、維持管理のための財源確保が難しいことなどを理由に、県では、1棟のみを保存、残りの2棟を解体する方針案を示し議論になっています。
映画「この世界の片隅に」で、主人公の女性と家族の日常を通じて、戦争の悲惨さを描いた片渕監督は、みずからの希望で23日、「旧陸軍被服支廠」を視察しました。
片渕監督は、建物すべての保存を訴えているグループのメンバーから、爆風の影響で鉄の扉がめくれていることや、大勢の被爆者がこの建物に逃げてきたという説明を受けながら、建物を写真におさめていました。
視察のあと、片渕監督は「映像で戦争中にこんなことがあったと語ることはできるが限界がある。被服支廠は未来の人のものでもあり、将来、見に来るべき場所として残さないといけない」と述べ、すべてを保存すべきだと訴えました。
まあ確かに、懸案の耐震補強(耐震改修)は
広島市が管理する原爆ドームで嫌というほど手間がかかるのを見ているので
被害が出ると責任を問われる広島県としては
その前に手っ取り早く除却したいよね。
広島県、被爆の「被服支廠」解体の方針 市民から反発も - BBCニュース
広島市南区に残る被爆建物「旧陸軍被服支廠(ししょう)」について、広島県が、所有する3棟のうち2棟を解体する方針を示した。大地震で倒壊する恐れがあるとしているが、一部地元住民からは建物を保存するよう反対の声が上がっている。
1913年に完成した「旧陸軍被服支廠」は、1945年の米国による原爆投下で倒壊を免れた。現存する4棟は鉄筋コンクリート造り・れんが張り。現在、広島県が3棟を所有しており、爆風で歪んだ鉄製の窓枠やドアがそのまま残されている。
もともとは軍服や軍靴の製造をする軍需工場だった。原爆が投下された直後は、仮設病院の役割も果たした。後に、広島大学の学生寮としても使用された。
震度6以上で倒壊の恐れ
2017年に行われた調査では、「旧陸軍被服支廠」は震度6以上の地震で倒壊の恐れがあると判明。建物は現在は使用されておらず、また一般に開放もされていない。
県は今月上旬、2棟を2022年までに解体する方針を明らかにした。
県が所有するもう1棟については、壁や屋根を改修して保存する。
(以下略)
被爆の「旧陸軍被服支廠」3棟のうち2棟の解体方針案 広島県 | NHKニュース
2019年12月5日 4時30分
広島県は、原爆の惨状を伝える代表的な被爆建物の1つ、「旧陸軍被服支廠(ひふくししょう)」について、築100年以上がたち維持管理のための財源確保が難しいことなどを理由に、所有する3棟のうち1棟のみを保存し、2棟を解体する方針案を明らかにしました。
戦前、軍服などの製造に使われていた広島市の「旧陸軍被服支廠」は、原爆の惨状を伝える代表的な被爆建物の1つで、4棟あるうち3棟を広島県が所有、1棟を国が所有しています。
広島県では、いずれも築100年以上が経過して地震で倒壊する危険性があることから、所有する3棟の保存の在り方を検討してきました。そして、4日に開かれた県議会の委員会で、維持管理するための財源確保が難しいことなどを理由に、所有する3棟のうち1棟のみ保存し、あとの2棟は解体する方針案を明らかにしました。
費用についても説明があり、3棟すべてを保存するためには84億円が必要となる一方、1棟の外観保存、2棟解体の場合は8億円だということです。
議員からは、県の方針案に理解を示す意見の一方で、「被爆の記憶を消すべきではない」などと反対する声の賛否両論が出されました。
広島県では議会の了承が得られれば、来年度から事業に着手したい考えですが、被爆者などからはすべて保存するよう求める声が出ていて、今後、議論となりそうです。
(以下略)
84億円が高いのか安いのか分からん。
単純に札束の数で言えば超高額だろうが
(保存すれば毎日毎月毎年、維持費もかかるからね)
札束で頬を引っ叩く方法で決めていいのか?
という所。
でも、やはり「世の中全部ゼニ」なんだろうね。
数の勝負になれば負けるね。
(定数64、広島市内26、市外38)
市内選出県議が保存に賛成か知らんけど。
もしお金で解決するなら
募金・クラウドファンディングはアリと思うけどね。
さすがに84億円は難しいかもしれないが。
集金する手間を考えて、県は解体を選んだのかもね。
本当に保存したいのならば過去にどんな経過があろうとも
解体前提で話は進めないからね。
活用なんてする必要すらないんです。
— 片渕須直「この世界の(さらにいくつもの)片隅に」 (@katabuchi_sunao) 2019年12月23日
たた、次世代に粛々と伝えればいいんです。
広島被服支廠。 https://t.co/bStevNogNf
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