広島のサカスタ計画は紆余曲折。
全国のサッカーファミリーが同情するほど。
それまでモヤモヤしていたが、立地・規模・数字が具体化してきた。
サッカーに無理解、な人とは言わないけど
特に「億円」が目立つに連れて反対派の声も大きくなるだろうなあ。
(Google検索のサジェスト機能でも出てくるほど熱心)
隣接する公営住宅の住民は
応援の歓声=騒音、観客の通過=体感治安悪化、など生活環境を理由に
猛烈な反対運動を展開している。らしい。
最近は紙面で見ないけど記者はフォローしてないのかな。
スタジアムはサッカー以外の機能も備えるので、毎日見ず知らずの人が往来したら
自分の権利の範囲外とはいえ、そりゃまあ余りいい気はしないだろう。
公道とはいえ団地内通路の往来禁止を徹底して呼び掛けるしかない。
生活範囲にスタジアムが無い人も
「自分の興味関心の無い分野への税金投入ヤメロ」という人は必ず存在する。
右とか左とか関係なくね。
中央公園の利用者も
芝生と土の2つの広場の半分が失われるので反発する人もいるだろう。
利用者から見れば、公園の空間は自分の所有地でなくても、既得権益だからね。
植木市など色々とイベントをやってた記憶があるけど、ああいうのも
交通至便な都心部なので人が集まっただろうし
広くてフラットな代替地は簡単に見つからないだろう。
宇品港・広島みなと公園ぐらいかなあ。
今まで延々と議論を先送りして
「決められない・決めない広島政治」の代表だったサカスタ。
(その前は、旧市民球場の行く末だった)
いちサンフレッチェ広島ファンとしては
記事が出る度に「よくぞここまで」という感慨しかない。
続出するコロナ感染者への対策で公費の支出は激増するので
正直「これ幸い」と、スタジアム計画は中断・頓挫・中止すると思っていた。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
9/2(水)の「イマナマ」に湯崎県知事が出演されていて
今日の「イマナマ❗️」は
— 青山高治 (@aoyamatakaharu) 2020年9月2日
◆台風9号に続き10号発生…週末広島に影響も
◆湯崎広島県知事生出演❗️コロナ対策&河井事件について語る
◆楽うまはそうめんアレンジレシピ・フォー風にゅうめん❗️
◆4時50分からも最新ニュース・台風&カープ情報‼️
★今夜は6時15分からVeryカープ中継‼️#イマナマ https://t.co/iijbftCrFe
青山アナや平尾順平先生がサカスタについても尋ねてくれた。
備える機能や費用分担など今後、事業者と協議するので未確定としたが
少なくとも「やめる」「とめる」とは言わなかったので(勝手に言える訳ないけど)
期待している。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
この「債務負担行為」は8/27に既に報じられている。
257億円予算措置へ サッカー場計画で広島市、県の負担額や寄付を見込む
2020/9/1
サッカースタジアム建設予定地の中央公園広場(広島市中区)。市は建設に向けた財源の内訳を明らかにした広島市は1日、中区の中央公園広場へのサッカースタジアム建設計画で、2021年度から4年間の本体工事費など257億400万円をあらかじめ確保する予算措置をすると正式に発表した。市と広島県の負担額をそれぞれ44億700万円と想定し、地元経済界から10億円の寄付を見込む。20年度一般会計補正予算案に盛り込み、11日開会予定の市議会定例会に提出する。
予算措置は、複数年度にまたがる事業の将来の支出を約束する「債務負担行為」として設定。このほか国補助金を78億8千万円、スタジアムの使用料収入を償還財源とする市債発行27億1千万円を見込む。
また、家電量販のエディオンから30億円、マツダから20億円の寄付を受ける。広島商工会議所が中心となり10億円を民間企業から募ると想定。個人の寄付は3億円を目標とした。残る88億1400万円について、市と県の負担割合を「1対1」と想定した。
市役所で会見した松井一実市長は、県と市の同等の出資について「県に費用負担する意向はあるが(負担割合は)完全に合意していない。協力して施設の機能を具体化し、そろって21年度当初予算に計上できるよう作業したい」と述べた。建設予定地の文化財発掘調査など、すでに着手している関連費用を含む総事業費は270億9900万円と試算している。
市はこの日、26億2200万円の一般会計補正予算案を発表。7月中旬の大雨で崩れた道路復旧などに5億9900万円を計上。放課後児童クラブの新増設の費用1億2900万円も盛り込んだ。定例会には予算案4件、条例案3件、その他13件の計20議案を提出する。(新山創)
こんな、というと失礼だが
こんな市長が
広島市長 「サンフレッチェは2位でいい」発言を陳謝― スポニチ Sponichi Annex サッカー
広島市長が「2位でいい」と発言 サンフレッチェ広島広報部長が激怒: J-CAST ニュース【全文表示】
広島特有の利権的なアレや、ご自身の任期もあったはずで
(それでも市長選は楽勝だったけど)
ホームタウンの市長に、クラブの存在自体を否定されたと呆れたが
ここまでリーダーシップを発揮して議論を進めてくれているのは
意外で、驚いているし。
・・・まだ完成していないけどね。
今ならまだ、何らかの何かがあれば計画は止まる。
設計が決まり、着工して、竣工式を終えて
キックオフの笛が鳴るまでは何があるか分からない。
スポーツも人生も、下駄を履くまで分からない。
2020/8/31
広島市中区の中央公園広場へのサッカースタジアム建設計画で、市が2021年度から4年間に設定する建設費など約260億円のうち、市と広島県の負担額をそれぞれ44億円と想定していることが31日、分かった。残る財源は国の補助金、財界や個人からの寄付などで賄う方針でいる。
【地図】サッカースタジアムの建設予定地になる中央公園広場複数の関係者によると、市と県の負担割合を「1対1」の同等とした場合の試算。割合については現時点で合意に至っておらず協議を続ける。国補助金は79億円を見込み、公園整備や防災機能の向上に使える交付金などを想定している。
建設費を巡ってはこれまでに、家電量販のエディオンが30億円、マツダが20億円の寄付を表明。ふるさと納税制度を活用した個人の寄付も当初目標の1億円を超えて約2億1千万円が集まり、最終的には3億円程度を見込む。残る40億円は、スタジアムの使用料収入を償還財源とする市債の発行や、広島商工会議所を中心に地元企業や経済界から募る寄付などを充てる。
事業主体の市は24年中の開業を目指している。4年間の建設費などを確保するため、複数年度に事業がまたがる場合に将来の支出を約束する「債務負担行為」を設定。20年度の一般会計補正予算案に盛り込み、11日開会予定の市議会定例会に提出する方針でいる。(新山創、樋口浩二)
【関連記事】
国庫補助の比率が凄いな。
公共インフラの整備なので補助金は当然に入るものだけど。
新規の寄付(と市債の発行)40億円ってのも凄いな。
15%も占めるんだ。
京都府立京都スタジアム(サンガスタジアム by KYOCERA)など
他のスタジアム計画の事業収支は見てないけど(←見ろや)
寄付金ってこんなに占めるのかな。
パナスタは現物を寄付する方式なので吹田市は無借金で手に入れているが
サンガスタジアムは京都府の公設なのでWikipediaによると
2020年3月6日、建設財源として20億円の寄付を見込んでいたが1億5千万円にとどまっていることを公表した。不足分17億4700万円は府債で賄う[93][94]。
とあるので、経済規模の大きな関西ですらこうなのだから
コロナ禍で疲弊している広島経済圏での寄付金集めは一筋縄ではいかないだろうね。
お金は大事なので譲れない一線はあるだろう。
MAZDA Zoom-Zoom スタジアム広島 - Wikipedia
こうした要因を加えると残る実質負担額は46億円となり、2007年6月4日、広島市・広島県・地元経済界の3者で、広島市が23億、広島県と地元経済界が11億5000万円(うちマツダ、中国電力、広島銀行の3社で半額程度)ずつを負担することで合意した。
広島県と広島市は、何かと反目するので(あくまでも個人的な印象)
マツダスタジアム計画でもタッグは組んでいたが
事業費がグッと増したサカスタで共闘・協業できたら
広島の政治も変わると思うなあ。
ポン!と寄付できるように、私も早く社会復帰したいねー。
2020/8/27
<メモ>新サッカースタジアムの建設計画 広島市、広島県、広島商工会議所の3者が2019年5月、建設に向けた基本方針を決定。今年3月に基本計画を決めた。計画では、約8万5600平方メートルある中央公園広場の西側に整備し、3万人規模を収容。全ての観客席を屋根で覆う。広場の東側は、物販やスポーツ施設も視野に、子どもから大人まで集える「広場エリア」とする。
事業としては、これから市議会・県議会などを通して粛々と進めて欲しいし
反対派の声にちゃんと応えて欲しい。
成田空港や、沖縄の基地移設のように
計画期間・工事期間はともかく
試合のたびに建設反対派が暴れるようなスタジアムは嫌だもの。
★