ドリルで穴、のこぎりで切り込み… 光の国天然記念物「峨嵋山樹林」計207本被害【動画】 | 中国新聞デジタル
2021/6/15 22:31
切り倒された峨嵋山樹林の木=10日(山口県提供)山口県は15日、光市の室積公園にある国の天然記念物の峨嵋(がび)山樹林で、207本の木がのこぎりやドリルで傷つけられたと発表した。光署が文化財保護法違反の疑いで捜査している。
県によると、6月1日に自然公園指導員がヤマモモやスダジイなどの木に損傷を見つけた。公園内の約0・5ヘクタールで、のこぎりとみられる刃物の切り込みやドリルによる直径約1・5センチの穴が根元付近を中心に多数あり、約100本が倒れていた。一部は枯死した。山道から奥に入った場所でも被害があったという。指導員が2月に巡回した際には異常を確認できなかった。
県は10日に光署へ通報。現場の立ち入りを禁止し、地元の小学校へ注意を喚起した。文化財保護法に基づいて15日に文化庁へ届け出た。県教委社会教育・文化財課の谷元憲治課長は「非常に残念。文化庁と相談しながら今後の対応を考えたい」と話した。
峨嵋山樹林は瀬戸内海西部の沿岸を代表する常緑樹林として1932年に国の天然記念物に指定された。室積観光ボランティアガイドの会の松井須賀子さん(77)は「大切な観光資源が傷つけられ、とても残念だ。誰が何のために」と困惑していた。(川上裕、山本真帆)
国の天然記念物に指定されている峨嵋山樹林が広がる室積公園(手前左)
地図
国の天然記念物「峨嵋山樹林」で樹木200本に被害|NHK 山口県のニュース
06月16日 17時20分
光市にある国の天然記念物の自然林、「峨嵋山樹林」でおよそ200本の木が切り倒されたり穴が開けられたりしているのが見つかり、山口県は15日、文化庁に被害を届け出ました。
被害が確認されたのは、光市室積にある国の天然記念物に指定されている自然林、「峨嵋山樹林」です。
山口県によりますと今月1日、自然公園の指導員が峨嵋山樹林をパトロール中に、大量の木が倒れているのを見つけたということです。
県が調べたところ、およそ0.49ヘクタールの広さにわたってヤマモモやスダジイなど、207本の木が切り倒されていたり、直径およそ1.5センチの穴が開けられたりしているのが確認され、被害を受けた木の多くが枯れたということです。
県は警察に通報するとともに、15日文化庁に被害を届け出ました。
山口県は今後、傷つけられた木を撤去した上で、文化庁と協議をしながら自然林の再生方法を検討することにしていて、山口県自然保護課は「こういった被害は初めてだ。自然林が残っている貴重な場所なのでこういった行為はやめてほしい」と話しています。
峨嵋山樹林は、光市室積にある標高117メートルの峨嵋山一帯に広がる自然林で、昭和7年に国の天然記念物に指定されています。
山口県によりますと、樹林の広さは13.76ヘクタールで、ヤマモモやコジイ、それにウラジロガシなどの常緑樹が自生していて、戦時中も樹木が伐採されず、本来の植生が残る貴重な自然林だということです。
県は昭和23年から、峨嵋山樹林を含む一帯を県立室積公園として整備していて、年間およそ7万5000人が訪れているということです。
【専門家 除草剤が使われた可能性】
国の天然記念物に指定されている光市の峨嵋山樹林の木が、何者かに傷つけられたことについて専門家は、木の多くが枯れていることから除草剤が使われた可能性を指摘しています。
傷つけられた峨嵋山樹林の映像を見た山口植物学会の南敦会長は、切り倒された木だけでは無く、直径1.5センチほどの穴が開けられた木も枯れていることから、「穴を開けただけで枯れるとは考えにくい。穴に除草剤を入れた可能性があり、ある程度植物に詳しい人が悪意を持ってやったのではないか」と指摘しました。
その上で南会長は、「樹林全体への影響は少ないが、樹齢300年から200年の木も被害を受けている。木が育つには相当な年数がかかり、数百年たたないと元に戻らないのではないか」と話し、再生には長い年月が必要だという認識を示しました。
また近くの住民で、峨嵋山樹林のボランティアガイドを務めていた松井須賀子さんは「ニュースで見て来たが、これまでうっそうと茂っていた木が枯れて風景が変わってしまった。どうしてこんなことをしたのか信じられないという気持ちです」と話していました。
ドリルで穴開け薬剤注入か 山口県光の峨嵋山樹林損傷 | 中国新聞デジタル
2021/6/16 20:59
ドリルで穴を開けられた峨嵋山樹林の樹木=10日(山口県提供)
光市の室積公園にある国の天然記念物の峨嵋山(がびさん)樹林で200本余りの木が傷つけられた問題で、ドリルで開けた穴に何らかの薬剤が注入されていたことが16日、分かった。多数の木が枯れる原因になった可能性がある。
山口県自然保護課によると、被害があった207本のうち54本にドリルで直径約1・5センチの穴が開けられていた。一部の穴の周りは変色し、薬剤が入れられた形跡があったという。大半が枯死した。
県樹木医会の草野隆司事務局長は「ドリルの穴だけで木は枯れない。除草剤などが使われたかもしれず、悪質な手口だ」と指摘する。
光署は文化財保護法違反の疑いで捜査している。2012年には四国地方などの神社のご神木を何者かが枯らす事件があった。大木を高値で売る狙いだったとみられるが、今回の峨嵋山樹林で傷つけられたのはヤマモモやスダジイなど。草野事務局長は「利用価値が低い雑木ばかり。本当に心を痛める事件だ」と話した。(川上裕)
キチガイ犯人には「体に穴を開けて除草剤を流し込む」刑に処して欲しい。
--------------------------------
それはそれとして
「室積半島」には『ブラタモリ』に来て欲しい。
(文字入れ加工)
中国地方の地形環境 山口県 室積半島-徳山大学総合研究所
被害を受けた「峨眉山」(峨眉山 - Wikipediaコレじゃない)は元々、単独の島。
当地の北西に河口を持つ島田川から、海流に乗った土砂が堆積し
今では陸繫島(陸繋島 - Wikipedia)となり「室積半島」を形成した。
「室積半島」はトンボロ - Wikipedia(陸繋砂州)の上に町が広がる平坦な地域。
函館(陸繋砂州上の市街地として国内最大規模らしい)と作られ方は大体同じ。
島田川の河口と室積半島の間にある「室積海岸」(室積海岸 - Wikipedia)は
地域屈指のビーチリゾートエリア。
先端の「象鼻ケ岬」は「周防橋立」と呼ばれる景勝地。
象鼻ケ岬|観光情報|山口県の旅行・観光情報 おいでませ山口へ
らしい。
河口の先にある「小水無瀬島」「大水無瀬島」も土砂の影響かな。
この島があるので、室積海岸や、室積半島が形勢されたともいえるが
どちらが先なのだろうかと興味が沸いたので、早く再就職したい。
光市は高速道路が無いので(熊毛ICが最寄り)結構遠い。
国道188号がシーサイドラインとなっているので、それはそれでいい所かもね。
★