サカスタと被爆遺構「両立へ再考を」 被団協など広島市に要望書 | 中国新聞デジタル
2021/8/24 23:04
輜重隊施設の被爆遺構が見つかった、中央公園広場の発掘現場。中央の石畳は、軍馬に水をやる水槽施設の跡とみられる
サッカースタジアム建設予定地の中央公園広場(広島市中区)で出土した旧陸軍の輸送部隊「中国軍管区輜重(しちょう)兵補充隊(輜重隊)」施設の被爆遺構を巡り、二つの広島県被団協を含む広島の被爆者6団体などは24日、市に要望書を提出し、遺構の一部を切り取って移設する方針を再検討するよう求めた。
【動画】見つかった被爆遺構
要望書は遺構を「国史跡級」と評価する専門家の声に触れ、「全面的な保存・活用とスタジアムの両立策を望む声が大きくなっている」と強調。(1)市が示した厩舎(きゅうしゃ)の床面など3カ所を切り取る方針の説明会の開催(2)幅広い専門家の意見聴取(3)遺構の上にスタジアムを建てて保存活用と両立させる工法を探るなどの再検討―などを促している。
▽市の説明に疑問の声続出
要望書は6団体に加え、被爆遺構に関わる市民団体や専門家の計11者の連名。各団体の代表たち7人が市役所を訪れ、県被団協(坪井直理事長)の箕牧(みまき)智之理事長代行(79)が松嶋博孝・市文化スポーツ部長に文書を手渡した。
続く協議では、これまで市が「遺構の残存状況は良くない」と説明してきたことへの疑問が続出。「極めて良好」と逆の見方を示す専門家などの評価を十分に踏まえて対応を決めるよう求めた。松嶋部長は「スタジアム建設と戦前の広島の姿を伝えることの両立を図りたい」と説明。現在の市の案への理解を求めた。
協議後、箕牧理事長代行は「市がさまざまな意見を聴かずに進めているのが一番の問題だ」と述べた。(水川恭輔)
広島のアイデンティティである原爆。
その関係者が、満を持しての登場。
「両立せよ」「再検討せよ」いい響きだなあ。
「俺はヤメロとは言ってない」「いい提案をした」という証拠は残せる。
考古学者のクレームなら一蹴できても
広島の政治行政に影響力を及ぼす原爆団体が
「疑問だ」「俺の話を聞け」とサカスタ計画に明確に反対の意志を表明しては
もはや勝ち目はない。
長い間にわたる論争と検討、お疲れ様でした。
今後は、都市整備部署から、文化財部署にバトンタッチ。
後世に残る戦争遺産・被爆遺構の見学啓発拠点として整備すればいいんじゃね?
軍都壊滅の実態学ぶ 広島経済大生ら現地で授業 | 中国新聞デジタル
2021/8/24 22:49
(写真)
竹林准教授(左から2人目)から説明を受けながら、輜重隊施設の遺構を見学する学生たち
広島経済大(広島市安佐南区)の学生たちが24日、サッカースタジアム建設予定地の中央公園広場(中区)で発掘された旧陸軍の輸送部隊「中国軍管区輜重兵補充隊(輜重隊)」施設の被爆遺構を見学した。「軍都広島」の歴史と、原爆による壊滅の実態を若者が学んだ。
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シンパも増えそうだし。
アフターコロナでインバウンド様が大挙して押し寄せるだろうから
軍都の日常生活と原爆被害の実態を、インバウンド様に広めて欲しいね。
あとは、俺の寄付金、返してくれよ。
サカスタを建てないで遺構保存へ充当するのは明白な目的外利用だよ。
やっと分かったよ中国新聞。
月初に折り込みされていた「ちゅーぴー子ども新聞」8月号のイラストで
全周を屋根で覆われた陸上競技場があって不思議だった。
その時は
2002年のワールドカップに向けて
ビッグアーチを再整備しなかった広島市への当て付けか?と思っていた。
戦後の広島の復興と二人三脚だったカープへの悪影響を削ぐため
市街地へのサカスタ立地の頓挫を目論んできた
カープ原理主義者・アンチサッカー勢力、キミらのことを忘れてた。
サンフレを山の中に押し留め、デルタ内の興行はカープ至上主義。
更に、寄付金を流用してビッグアーチの客席を屋根で覆って
移転する理由も無くす、という壮大な計画の匂わせだったのね。
市も、県も、財界も、在広マスコミも、
これまでの態度と異なって、えらい大人しい・従順だなあ
どちらかというと、数々の障壁が発生するもののゴリゴリと進めているなあ
という印象だったが、これは一本取られた。
敵を欺くにはまず味方から。
勉強になりました。
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