酒蔵通り、重伝建へ始動 東広島市、選定申請条例を制定 | 中国新聞デジタル
2021/11/29 23:00
東広島市が重伝建選定を目指す酒蔵通りの一部
東広島市は、JR西条駅南側の「西条酒蔵通り」周辺の歴史ある町並みを守るため、国の重要伝統的建造物群保存地区(重伝建)に選定申請するための条例を制定した。専門家たちによる審議会を近く発足させ、エリアなどの具体的な議論を始める。
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酒蔵通り一帯は、江戸期に西国街道の宿場町として栄えた。明治期には酒造りを中心とした醸造町へと変化。今は七つの蔵元が集まり、白壁の映える酒蔵や町家が並ぶ。一帯にある明治期以降の土蔵など約80件が、国登録有形文化財に指定されている。
▽建物の所有者に経費の一部補助
条例は市が提案し、9月の市議会定例会で可決された。市が都市計画で決める「保存地区」の建物や環境を守るため、地区内での建物の新築・増築・外観の変更を規制することなどを定めている。建物の所有者には、保存にかかる経費の一部を補助するとした。
重伝建への申請に向け、市は建築・歴史の専門家や住民たちでつくる審議会の準備を進める。審議会で保存地区の範囲や建築規制の内容を協議。市が保存計画を作り、国に申請する流れだ。年内にも審議会の初会合を開き、年度内には住民説明会を催す計画でいる。
ただ、申請するには少なくとも該当地区の住民の7割の合意が必要とされている。暮らしに制約がかかる建築規制を嫌ったり、建物の所有者が地元にいなかったりするケースも見込まれ、申請にたどり着く時期は見通せていない。
市教委文化課は「市の歴史を表す貴重な町並みを後世に引き継げるよう、住民や所有者とコミュニケーションを取りながら進めたい」としている。(教蓮孝匡)
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2021/1/21 13:59
塗籠格子の窓を備えた酒蔵などが並ぶ東広島市の酒蔵通り
東広島市教委は、独特の伝統的景観を持つ市内の酒蔵通り一帯の建造物や歴史について調査した結果をまとめた。重要伝統的建造物群保存地区(重伝建)の申請など、国の助成制度の利用を検討するための資料とし、特徴ある町並みの保全へ生かしていく考えだ。
調査は同市が広島大に委託し、2018年秋から進めていた。JR西条駅南側の東西に延び、付近に七つの蔵元がある酒蔵通りを中心に、教善寺や御建神社がある駅北側なども加えた約32ヘクタールが対象。白壁の映える酒蔵や町家の構造、デザインを分析した「建築史」や、町並みを構成する赤れんがの煙突や井戸などの分布を追った「景観」など5項目で調べ、まとめている。
建造物の調査では、西条独特の構造も浮かんだ。酒蔵の採光と通風を確保する、格子をしっくい塗りにした「塗籠(ぬりごめ)格子」の窓で、分厚いしっくい塗りの戸が内側に付く例が多いと判明。市内の他地域の酒蔵とは異なるという。冬場の冷え込みが厳しい西条で、室内の気温を一定に保つための工夫と分析している。
また、対象地区に残る江戸時代からの建造物は6軒だけで、多くは明治以降の建造であると分かった。江戸期に宿場町として栄えた一帯だが、近代、醸造町へと生まれ変わる中で多くの建て替えがあったことが明らかになった。
調査結果は冊子にし、本年度中に公共施設へ配る予定。市教委文化課は「市民の財産である貴重な町並みを今後も残していけるよう、より良い施策を市民と一緒に考えていきたい」としている。(高橋寧々)
地図、ちっさw
ちゃんとせーよ!
そういうとこだぞ。
東広島市は、新幹線東広島駅と、フジグラン東広島に行ったぐらい。
求人が出ていて応募したこともあると思うが、そういう縁は無かった。
広島市(119万人)に隣接する東広島市は20万人。意外と少ない。
課題
重伝建に選定される地域の道路形態は、自動車交通に対応していないところが多い。これはインフラ整備などによる開発から取り残されたり、元々交通の不便な島嶼や山村であったりしたために、結果的に伝統的な建造物が残ったケースが多いからであるが、重伝建選定時の伝統的建造物と都市計画決定済みの道路との関係や観光客の増加に伴う自動車交通への対応などが課題になることが多い。その他にも、歴史的風致に関わる建造物の外観・外構について増改築に制約が掛かるほか、観光客のマナー問題(騒音やごみ、私有地への無断立ち入りなど)によって、そこで生活する住民にとってマイナス要素となることがある。
その一方で、制約がかかる部分の修理には8割前後の市町村補助が有り、ほとんどが伝統木造建築であることから防災事業が行われることが多い。国は市町村補助・事業の5割(場合によってはそれ以上)を負担する。また、伝統的建造物及びその土地については、相続税と固定資産税に一定の優遇措置がとられる。したがって、伝統的な町並みや建物を活かしたいと考える自治体・住民にとっては、プラス要素が大きい制度である。
竹原はベテラン。
呉の御手洗は不勉強でよく知らない。
鞆の浦と宮島が新入り。
土地建物の所有者が民間の場合は、基本的に維持管理は自腹。
改修等では...え?8割も出るの?...補助金が出るが、前の仕事で重伝建の人に
サッシもないスキマスイッチの古い木造の建物で暮らすのは大変などと
伝統を継承する苦労話は伺った。
竹原の記憶はもう無く、鞆の浦も曖昧。宮島も忘れた。
何年も行かないと「ああ、よかったねー」しか残っていないのが残念。
呉と柳井ならすぐそこなので、パッと行けばいいが、そこはコロナ。
新しい変異株も輸入され、また自粛生活の要請生活に陥るかな。
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