「移動オービス」22年度さらに増強へ どこでも“突然取締り” 即効性ある通学路安全対策(乗りものニュース) - Yahoo!ニュース
1/3(月) 14:12配信
「移動オービス」22年度さらに増強へ どこでも“突然取締り” 即効性ある通学路安全対策 | 乗りものニュース
2022.01.03 中島みなみ(記者)
警察庁が2022年度予算に、移動オービスのさらなる整備費を盛り込みました。目的は生活道路や通学路などの安全確保。こうした場所での安全対策は、「ハンプ」などの物理対策もありますが、移動オービスは機動性と即効性が評価されているようです。
関係閣僚会議でさらに必要性が訴えられた「移動オービス」
多発する通学中の交通事故の抑制を目指し、警察庁はさらなる移動オービス(可搬式速度違反自動取締装置)の活用を決めました。2022年度の予算で整備費25セット分、総額1億300万円を計上しました。
新型の移動オービスは2016(平成28)年から採用され、2018年から全国に展開。2021年度末までに全国で116セットが整備される予定です。警察庁は来年度、これをさらに増やすことにしました。詳細は以下のとおりです。
移動オービスによる取締りの例(中島みなみ撮影)。
●装置整備状況(累積整備セット数/取締り件数)整備は毎年度、取締りは各年中
・2018年度=39セット/1493件
・2019年度=60セット/5069件
・2020年度=99セット/1万1568件
・2021年度=116セット/1万1515件
・2022年度=141セット(予算案)
※2021年度末予定、取締り件数は2021年のみ6月末時点。2021年8月、千葉県八街市での飲酒運転トラックによる児童の死傷事故をうけて、岸田文雄首相を中心とする関係閣僚会議は、省庁横断的な対策を打ち出しました。警察庁はこの緊急対策として、道幅が狭い道路でも活用できる移動オービスを利用して「効果的な速度違反取締りを行い、速度規制の実効性を確保する」ことを決めています。
12月の第3回関係閣僚会議では、さらに必要性を訴えました。移動オービスの役割について警察庁交通局交通指導課はこう話します。
「可搬式速度違反自動取締装置は、少人数・省スペースでの運用が可能で、これまでも幹線道路を含め、多数の警察官の動員が困難な深夜・早朝での取締りや、従来の定置式速度違反自動取締装置では対応が困難であった通学路や生活道路等における速度取締りに活用しており、通学路等における交通安全確保に大きな役割を果たしている」
物理対策よりも効果アリか
この関係閣僚会議では、全国の通学路のうち約7万2000か所の対策が必要であることが報告されており、歩道の設備や歩車分離のための防護柵、横断歩道の設置が考えられています。
また、ポールなどを立て道幅を狭めることで慎重な運転を促す「狭さく」や、路面形状を盛り上げることで速度の抑制を図る「ハンプ」など物理的な安全対策も導入されてはいるものの、いずれも設置までに時間がかかります。例えば、これまでもハンプの効果は知られていましたが、設置することによる音や通行車両の苦情などで、広がりませんでした。
そうしたなか、移動オービスによる速度取締まりは、少人数の警察官で時間と場所を変えて機動的に実施できるため、効果が高いとされています。交通指導課は「小型で持ち運びが可能であることから、引き続きこの特性を活かし、幹線道路を含め、交通事故抑止に資する効果的な場所での活用を推進する」として、移動オービスの活用事例をあげています。
・夜間、高速度で走行する違反車両の取締り。
・定置式での取締りが困難な場所での取締り。
・地元住民等の要望が多い場所やカーブが多い場所での取締り。ハンプが設置された生活道路。東京都文京区(中島みなみ撮影)。
移動オービスはスピード測定を実施後に、後日違反者を呼び出して告知するため、これまでの定置式オービスと違って、違反したことをその場ではわかりません。慣れた道でも突然取り締まりが行われることで、運転者に注意喚起を求めることが、大きな目的のひとつです。
たとえば、抜け道として使われている生活道路では通行速度が上がりがちです。こうした箇所が主な取締りポイントです。最高速度が30km/hに制限されている「ゾーン30」などでは、特に運転する速度に注意が必要になります。
【了】
「狭窄部」や「ハンプ」の事例は、大阪市で言う「ゆずり葉の道」やね。
大阪市:安全・安心なみちづくり (…>道路>安全・安心なみちづくり)
2021年11月22日
大阪市では主に学校や公園の周辺で計画整備されていたと記憶する。
神戸市の震災復興事業では「コミュニティ道路」と言われてた。
車サービスと無縁だった狭隘道路しかなかった木造密集地域に
区画性や再開発で車の入れる道路ができるので、歩車共存として整備された。
京都や奈良の観光地では、速度の抑制と見栄えの向上もあって
歩道のみならず車道にもインターロッキングブロック舗装があったが
カタカタ鳴るので、一般的には歩道のみ美装化して
カラーアスファルト舗装が主流だったかな。
修繕を繰り返すと色が継ぎはぎになるので歳月を経て普通に戻ったはず。
京都市の木屋町通りはこんなだったかな?若かりし頃の痛い記憶が・・・
芦屋市や西宮市、尼崎市など関西では(でも)各地に整備されていたが
慣れた人だろうが狭い部分でもお構いなしに速く走る。
凸凹した部分を保護する車止め支柱や、花壇状の植栽帯などの破損も結構見られた。
通過交通や荷捌きの車(トラック)が当たっちゃう。
東京でも色々と工夫された路を見たと思うが
四半世紀を過ごして仕事として取り組んできた関西とでは思い入れがね・・・。
まあ戻りたいのは、関西ではなく東京だけど。
広島市では、まだ現物を見ていないが、検索すると
皆実小学校が近隣にある、広島FM放送と保健環境センターの間に
典型的な「狭窄部」がよく見える。
通行速度を抑制したいために、狭い所にハンプを設ける事例も幾つかある。
この先では歩道と車道の境界に花壇を置いて、乗り上げる路上駐車を防いでいる。
ハンブの通過時は確かに「ボン」とタイヤが凸部に乗り上げる衝撃音は出る。
毎日毎日聞かされることになる住民は、苦情を出す。
自分もハンドルを握るようになって、その効果とその限界が分かる。
前の会社の近くにボヨンとする所があったが
普通車でもサスペンションが優秀なので、案外乗り越えちゃう。
自転車が凸部で転倒することもあったらしい。
チャリが飛ばし過ぎなんだけどね。
道路の構造を作り替えるのは、予算・費用面以上に合意形成に消耗するので
警察権力を用いるのは「アリ」なのかもね。
・道路管理者は事故が減る。
・警察は交通安全業務のアピール。+違反点数を稼いで出世街道(都市伝説)
コメント欄を全部読むと病気になるので、ちゃんと読まないが
必要な所に配備して取り締まってくれるといいね。
記事にある「ゾーン30」や生活道路ように、標識速度が30キロのように
なぜ「抑えろ」と言われているのかの意味を考えたら
逆に(確かに)、幹線道路の一般国道50キロの所に置くのは話が違うかもね。
30の道路を40で走るのと、50の道路を60で走るのは
同じ速度超過10でも、交通弱者保護の意味合いは違うと思う。
(だからといって国道で煽るなよ)
配備に文句を言う人は「流れ」を殊更に主張する属性と思うので
お友達にはなれない。
まずはウチの近所に置いてもらって、狭い道路を爆走する馬鹿共を
一生、運転できないように、Zガンダムの最終回の百式のようにして欲しい。
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