出張で上京したから時間を作れとケータイメール。
退社して以来の再会。
私は、1年半ほど前にリストラ解雇。
表向きは経営不振による人員整理だと職安に届け出たが
実際は社長の営業方針に楯突いた故の懲罰解雇と思っている。
退職金(手切れ金)など1円も出なかったし。
(サービス残業代は過去2年を請求できるが、まだやってない)
彼は、1年ほど前に転職。
家族のために自分で道を切り開いた猛者。
私の残した仕事を彼に引き継いだので色々と気になっていた。
今の勤務先は、偉い人が帰社するまで退社できない
暗黙の鉄の掟があるが
今日は、逃げるように会社を出て、久々に”ほぼ”ノー残業デー。
今日は運が良かった。
いつもは夜までかかる急に言われた書類作りも間に合った。
首都圏の充実した電車網と本数にも救われた。
結局は、おつまみ程度の時間だが
1時間ほど
お互いの近況報告ができた。
彼は、自分の能力を再び活かす仕事に就けて楽しそうで
同僚がその能力を発揮せず働く姿に憤慨し
職場をこうしたいと熱く語ってくれた。
奥さんも子供たちも無事で
まだ幼稚園にも行ってない我が子を大学までやれると
すっかりマイホームパパ。
今後の雇用情勢は誰にも分からないが
少なくとも前の会社では先は無い。
東京ガスのCMに「守るべき存在があるから」と
クライアントに頭を下げるお父さんがいたと記憶するが
(それはそれでどうなんだとは思うが (笑) )
しばらく離れていると、しっかり者ぶりが増していた。
そして何より、私を呼び出してくれたことが嬉しかった。
退職後も毎年(といっても2回だが)年賀状もくれる。
意外と(失礼だな)律儀だな。
そういう人柄なので結婚して家族を持てたのかもね。
「次は大阪で会いましょう」と、たぶん初めて彼とガッチリ握手。
青春だなあ♪
これまで見送られたことはあったが
今回は逆。
新幹線改札口に吸い込まれる彼を見送りながら
改めて
なんで東京で暮らしてんだろ?と思った。
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