不惑で上京

★不惑で上京

リストラ解雇された後に、東京で再就職したブラック企業を退社した後に、実家に戻らされた田舎者の独り言。

金曜ロードSHOW!『ALWAYS 三丁目の夕日’64』やっぱり独身のオッサンが観ちゃダメだな。

http://www.ntv.co.jp/kinro/lineup/20130215/index.html

ブルーレイディスクも持っているけれど録画。
終末の花金(死語)なのに、残業しちゃダメだよ。

テレビの放送時間の制約とはいえ、ノーカット版でなかったのは残念。
(冒頭からエンドクレジットまで142分もあるんだ。今更だけど)
特に、茶川さんが出版社で打ち切りに驚く場面は
富岡ら出版社員のやりとりがあっての場面なので唐突感があった。

小説版は、「ノベライズ」も「ロクちゃんの恋」も読んだが
これ全部を映像化したら軽く3時間を超えるんだろうな。
やってほしいけれど、トイレ休憩は必須だな(笑)


正編『ALWAYS 三丁目の夕日
続編『ALWAYS 続・三丁目の夕日
に続く”三丁目三部作”(と勝手に思ってるが、64の続編も期待している)
の完結編『ALWAYS 三丁目の夕日’64

昨年の今頃だったかな、劇場で5回ぐらい観たはず。
 (2D→2D→3D→2D→2D
東京タワーを上から俯瞰した冒頭の、タイトルの表示される画は
やっぱり3Dで観ないとねと改めて思った。

ヨドバシ梅田に展示されていた3Dテレビは
「飛び出す絵本」というか「紙芝居」「書割」っぽい印象だったが
映画館での3D映像は、本当に飛び出してきたし
終盤の茶川さんの疾走感や、作中全体の町並みの奥行き感も凄かった。



三丁目の夕日の「家族愛」「人を信じる心」などは
好きな人には堪らない、嫌いな人は徹底的に嫌いなテーマ。
だとか。
当時は、リストラ解雇から社会復帰できなかったので
荒んだ心に染み入って嵌っちゃったクチ。

過去2作のDVD・写真集(ガイド本)・映画雑誌なども買った。
店頭に無いから通販までしちゃった。

何よりも、六ちゃん=堀北真希さんが可愛くて、後に『梅ちゃん先生』を全回見るに至った。
則文さんが菊池先生を殴り飛ばし、トモエさんが母の形見を手渡した一連は
本作屈指の泣き笑いの名場面。


主人公・茶川さんは
正編で惹かれ合ったのに結局別れることになったヒロミさんと
続編でスッタモンダあったけれど文筆家の実力を発揮して結ばれ
完結編で(仕事は減ったが (笑) )子供まで授かっている。

もう片方の主人公・鈴木オートは
正編で六ちゃんの才能を見出し、安定した経営の一助となり
続編で茶川さんの人生を手助けし、一平ちゃんのお嫁さんも確保し
完結編で従業員拡張し、働く主婦という働き方を勧めるなど時代の先端だった。

両家とも、跡取り息子は問題児(^_^)だが
淳之介は多分、出版社の後押しもあり、東大生作家になったんじゃないのかな?
一平は将来の嫁・美加ちゃんのために、ケンジと一緒に技術者になったと思う。



三丁目の住人たちの
極めて普通な、日本人の人生の歩みに比べると私は
こんな「普通の暮らし」には程遠いなー。

未だに独身。
あの世界にこんな人、居なかったよね。
宅間先生は、空襲で家族を失って以来、独身を貫いているだけで
私のような選ばれなかった人ではない。

茶川家も、菊地先生と六ちゃんも、恋愛結婚。
時代の最先端だったのかな?

ヒロミさんは、収入も生活も安定しない茶川さんの
どこに惹かれたのか、ここ1年の疑問。
  ↑
 他に考えるべきこと沢山あるだろ?


則文さんとトモエさんは、お見合い結婚だったかな?
確か、小説版のどこかに書いてあったと思うが、忘れた。


則文さんも言ってたが「家族が居ると頑張れる」は、既婚の友人の共通言語。


35歳を超えて独身というのは、何等か問題を抱えていると思う。
私もそう。
画面いっぱいの幸福感は、凹む。


ただ
再就職前の健康診断(自腹)での、お医者さんの見立ては
ジャブローでカイさんが言われたように「身体健康で精神も異常なし」なので
(例えが古い)
そっち方面は大丈夫。

少なくとも金が無い(稼ぐ能力が無い)のは大きいな。
親しい女性から、貴方では食えない、と言われたら凹むよ。


失職後の再就職は捗らなかった(間抜けだから)
資格取得の勉強しても合格しない(馬鹿だから)
努力が報われないと悟れば、人生どこかで見切りを付けるって。
 ↑
この努力が、相対評価絶対評価とも人並み以下なのだろうが。


金銭の多寡に関係なく「しない」ポリシーで独身を貫く人は立派。
私のように「できない」のは情けないよ。

人間と他の動物とは簡単に比較はできないが
動物の種の保存の観点から、独身は明らかに不可解な行動だもの。


人間として「既婚者=安心、未婚=不安」なのかは分からないが
社会人としては、当たっていると思う。
私自身も、独身=安月給=低能力と思うもの。


一応、勉強は続けているが、もはや意地・意固地でしかない。
どうなることやら・・・。


現代日本人が大好きな勝ち負けで言えば
既婚者=勝ち組、非婚者=負け組なのだろうが
十把一絡げに独身者=精神異常者と決め付ける文化は何とかしてもらいたい。



こんな不遇なのに、三丁目の世界観が好きなのは
手に入れられないもの
憧れるもの
ないものねだりのI Want You なのかな。

(やっぱり例えが昭和)