不惑で上京

★不惑で上京

リストラ解雇された後に、東京で再就職したブラック企業を退社した後に、実家に戻らされた田舎者の独り言。

ヤマロス症候群の発症ではないが『SPACE BATTLESHIP ヤマト』(テレビ放送版)見た。

今朝というか未明、長ーい地震があった。
http://www.jma.go.jp/jp/quake/20131026021727395-260210.html
たまたま目が覚めて「?」となっていたら
仕切りの引き戸がカタカタと鳴り始めてNHKをスイッチオン。
津波が頭をよぎったが、津波注意報だったので
( 「つなみ!にげて!」は少々怖かった)
若干の不謹慎と思いつつ安心して寝た。


明るいうちは
台風(ってか、ただの雨の日)で外出に不向きだったので
過去の録画を観た次第。
 ↑
一時は台風27号と台風28号がダブルで襲来する予報だったが
ドラえもんの「フー子」のように、27号が28号を追いやった感じ。



2012年4月11日にMBS毎日放送で録画した。
絶望の新年度、当時は求職中の大阪府民だった。
あの頃、生きるの辛かったなー。
(今でも相応に辛いけど・・・)

シリアスな終盤も、関西電気保安協会♪のCMで台無し(笑)



で、『実写版』ヤマト。
2010年に公開された。
2009年の『宇宙戦艦ヤマト 復活篇』と
2012年の『宇宙戦艦ヤマト2199』劇場先行版第一章の間に作られた
「平成ヤマト三部作」の2作目。


wikipediaや幾つかの有益な映画ブログ等で
いわゆるジャニーズ映画として様々な評価に晒されているが
私は好印象。


CG・VFX・各種合成、良かった。
監督とVFX山崎貴さんだったからかもね。
ALWAYS 三丁目の夕日』シリーズでの撮り方がお気に入り。

脚本は、今では監督の奥様の佐藤嗣麻子さん。
イスカンダル編』と『さらば』を組み合わせたのはともかく
主役のジャニタレを殺した脚本にはニヤリとした。

音楽は、山崎監督の盟友・佐藤直紀さん。
アニメに沿ったアレンジもオリジナルの楽曲もいい感じ。

エンディング曲の「LOVE LIVES」は
個人的には『2199』のアレよりもずっと良かった。
スティーヴン・タイラーの、本作への敬意と姿勢を褒めてたはず。



内容めも。
1回しか観てないから間違い・誤解もあるだろうが。

キムタクがスマスマでやってたのは知らないが
アニメを実写化すれば「壮大なコント」となるのは逃れられない。
それをも上回る映像美を堪能できた。


22世紀最晩年でもマスゴミマスゴミだったw


『2199』と異なり放射能汚染の設定は継承していた。
公開年が2010年12月1日公開で良かった。
あと3か月と少々遅れていたら、お蔵入りだったかもね。
放射能除去装置の話は、人類が希望と可能性を持って死ぬための
沖田艦長の「作り話」と来たか。


ガミラスが仕掛けて来てから5年だった。
『2199』は8年だった。
この辺は拘らないでいいんだろうな。

敬礼が「ヤマト式」で懐かしかった。
2199が普通(海軍式というらしい)だったので逆に新鮮。



冒頭、いきなりの波動砲発射。
CGは美しかった。
パチンコCRのヤマトのように艦体がメカメカしい仕上げのCG。
『2199』は”塗った感”を維持していたが
私はどちらも悪くないと思った。

アニメ版の沖田艦長が言ってた「若者」の艦には見えない
出演陣の平均年齢の高さからか
バーで酒が飲める「大人の艦」だった。


しかしまあ「ターゲットスコープ」装置がチープw
上條安里美術監督を持ってしてもプラスチック感がどうしようもない。
セットの作り込み全体に、もう少し予算くれよ。
やはりキャストのギャラが高かったのかw

艦橋の床が事務所のタイルカーペットを踏んでいるような音で
もう少し金属感の有る音を当ててもよかったかなと素人意見。

艦内は、まるで地上に居るかのような優れた慣性制御。
格納庫も旧作に倣い全員が床に足を着けていた。

俺たちの第三艦橋に窓があった。(『2199』でも継承されてた)
そして主役の友人が勤務し早々に見殺しの憂き目。
これが「フラグ」か。


上映時間138分らしいが、1時間程でイスカンダルに到着。
幾度かガミラスの抵抗に遭いつつも割りとアッサリ着いたのはびっくりした。
シュルツもドメルも出ないし。

ラブシーン(笑)と戦闘シーンの案配が良かったのかな。
テレビ放送では幾つかカットされていたのかな。

古代(キムタク)は「緑の地球を取り戻す」と言った。
「青い地球」じゃないんだ。
ラストシーンの草原(丘陵)につなげるためかな。


本作ではイスカンダルの位置の精密な座標を教えてくれたらしい。
『2199』では「意地悪な女神さま」と言われ進路の設定に
ユリーシャの記憶をトレースする非人道的なことををしたが

旧作のイスカンダルガミラスのお隣さんだったが
本作ではイコールとなっており、旧作以上に鬼畜な設定・脚本。
まさかの閉口。



後半というかイスカンダル上陸からは、壮絶な殲滅戦。
最初は立ち位置が不明確だったアナライザーが
上陸作戦でスーパーアナライザーに変身して孤軍奮闘。
ってか、早く出せよ。

ガミラス艦のデザインが球根というかニンニク。
ガミラス人がエイリアンというかプレデター
違和感もあるが、完全に別作品と思えば、クリエイティブな仕事と思えた。

コスモゼロが超可変機で驚いた。
ブラックタイガーはどことなくコスモファルコンっぽかった。
どことなくね。


最後は「俺の体をみんなに貸すぞ!」で特攻。
丸々『さらば』だが、本作は古代の単独航行だった。

ロングから第一艦橋の艦長席へ、流れるようなズームの映像(CG・VFX)は
ALWAYS 続・三丁目の夕日』のラスト、東京タワー大展望台の逆に見えた。




以下、各キャスト毎の感想。


沖田十三山崎努
指揮官の「決断する」苦悩を古代に語る姿は、さすがの一言。
しかし、あの髭はどうだ。素顔でも良かった気がした。
『復活篇』では古代も髭を剃ったし。
名場面「何もかも皆懐かしい」を吹っ飛ばす終盤の脚本には参った。
そして持ち込んだ写真の多さも引いた。
主役がキムタクとはいえ、沖田の扱いの軽さは、いささか戸惑った。

古代進木村拓哉
ジャニーズの雄、さすがいい体してんな。
「大人の古代」だった2199と比べアグレッシブな演出の数々。
「営巣が好き」という「昭和の古代進」を見られた。
第三艦橋を切り離して(見殺しにして)雪と仲良くなる設定。そして接吻。
ベタな流れは、もしかして恋愛映画なのかしら?
スマスマでのコントもジャニーズ映画も見たことないけど
(『県庁おもてなし課』はジャニ映画か?)
良かったんじゃない?

■古代守(堤真一
好きな俳優さんだが一瞬で終了。
山崎監督!なんなんすかこれ(笑)
古代兄弟の写真を、雪の胸ポケットに託す古代進の場面に
そこはことなくエロさを感じた私は、人間が腐っているのだと思った。

■島大介(緒形直人
既婚者だ。
古代の事故で息子が口が利けなくなった思い設定は
あまり活かされず残念。
ワープのCGは、なかなかにスピード感があった。
名場面(?)最終局面でメイサを「重そうに」運び出す姿にクスッと来た。

真田志郎柳葉敏郎
『2199』と同様に、腕組み姿が超絶似合う。
で唯一、アニメと実写でイメージが重なった感じ。
「慌てず急いで正確に」で震えた。
そしてニヤリと笑顔で起爆スイッチ!
一人感涙(笑)

■斉藤始(池内博之
『2199』の保安部のような役割だったが空間騎兵隊らしい。
粗暴なシーンもエレガントに見えるイケメンは
『さらば』の斎藤に似ても似つかない風貌は逆にミスキャスト。
そして『さらば』と同じく死亡。嗚呼・・・。
なんという人柱展開。

■相原(マイコ)
佐渡先生と一緒に女性になってた。
通信士でなくレーダー手なんだ。
ひ弱な場面は無く終始、的確に艦の航行をサポートしていた。
マイコさんチョーヤの梅酒の人か。可愛い。

■南部康雄(矢柴俊博
『2199』はアレだったので、旧作の風貌に似せたのかな。
座席の位置が『2199』のアナライザー席に昇格してた。
最終局面では熱血に古代に意見してた。
シリーズ通じての目立つモブにしてはオイシイなー。
永遠の0』にご出演か。楽しみ。

■森雪(黒木メイサ
レーダー手でなくコスモタイガーのパイロットなんだ。
ワープなのにスケスケしないのは、なぜだ?
イスカンダル”が憑依した時に服が破れた所がサービスカットか?
(ってかスターシャは実在しないんだ)
古代に向かって「イー!」する姿が、とてつもなく可愛いかった(笑)
『2199』では逆だったが、失ったら「生きてても意味ない」と言わせた
結局、産んでるし。

■加藤(波岡一喜
探偵はBARにいる』のお笑い担当・佐山が
優秀な士官役で、本物の役者なの確認できて良かった。
『2199』のようなリア充に至らず『さらば』と同じく死亡。嗚呼・・・。

■徳川機関長(西田敏行
アニメより長身だが、思いのほか似合ってるじゃん!
やっぱりおっさんが活躍する映画がいいな(笑)
波動エンジンのCGはフライホイールが別次元に美しかった。
そして『さらば』と同じく機関室の直撃弾を受け死亡。嗚呼・・・。

佐渡先生(高島礼子
酒好き設定は踏襲しているようだが、熟女ってか!
古代と徳川と3人であぐら座で酒を酌み交わす姿に違和感はあったが
可愛いと思える。
生きた猫を持ち込むのは衛生上どうなのよ?
『さらば』では死んだが、本作では生き残った。

■藤堂平九郎(橋爪功
”地球”防衛軍なのに、記者会見を開いた時に日本国民に向けて発したのが疑問。

デスラーガミラス伊武雅刀
おお!ついに本人役(?)でご出演か?と思ったら、声の出演。
CGはターミネーターのT1000っぽかった。
一応、地球の環境を変えて移住しようとしてたのは、旧作踏襲か。
やっぱり最後はヤマトの特攻を受けて死んだの?

イスカンダル上田みゆき
声の出演。
放射能除去装置は無いが、本人がメイサに乗り移ったらしい。
『2199』の古代守的な匂いがした。


■ナレーション
ささきいさおさんなんだ。
相変わらず渋い声だが、主題歌を歌えないのはどうだったのかな?


当時は何かと余裕がなかったが
今なら劇場で1,800円払って鑑賞できるなと思える映画でしたよ。



もしかして当時公開中だった『バトルシップ』のCMのために放送された?





参考めも。
http://catchballwithyou.cocolog-nifty.com/blog/2011/01/space-battleshi.html