不惑で上京

★不惑で上京

リストラ解雇された後に、東京で再就職したブラック企業を退社した後に、実家に戻らされた田舎者の独り言。

『思い出のマーニー×種田陽平展』行った。楽しかった♪

http://www.marnietaneda.jp/index.html
http://www.edo-tokyo-museum.or.jp/

江戸東京博物館は何年か前に例の広場には行った記憶があるが
館内に立ち入ったのは初めて。

いつも通りに起床したが、雨なのでお洗濯は回避。

開場の9:30を少し回って到着。

現地でチケット(共通券)を買って入場。


ロビー(エントランス)から撮影禁止だったが
一部、可能な展示もあった。

入口の横で勧誘され若干悩んで「音声ガイド」借りた。
高月彩良さん(杏奈)と有村架純さん(マーニー)が
耳元で優しく解説してくれて&劇中のセリフも言ってくれて
完全に元は取れた(笑)
 ↑
おっさん気持ち悪いな。



あ、一応、ネタバレ注意。


米林宏昌監督×種田陽平美術監督の組み合わせは
借りぐらしのアリエッティ』でも実物大の展示をしたそうだが
当時まだ劇場に行く趣味が無かったので
今回こういうの初めて行った。

原画展(ジ・アート・オブの原画)っぽい背景画から
映画の場面の数々
実写映画のセットに入ったような錯覚もあり
なかなか楽しかった。


湿地と湿っ地屋敷の模型・ジオラマ
さすが博物館に展示するだけあって精緻であり
LED照明等で朝日から夕焼け、夜間照明まで魅せる仕掛けも多彩。
彩香に案内される表側もきちんと再現。

杏奈が描いた(設定の)マーニーは、種田さんが描いていたが
久子が描いた屋敷の絵もだったかな? 吉田昇さんだったかな?
メモしてないから忘れた・・・。


屋敷の船着き場を”超えて”屋敷に入る仕掛け。
石積みのは岸壁は石膏でなく石っぽい感触。
門扉もきちんと鋳鉄っぽい触り心地。

船着き場の段を通らなくても進める通路もあった。
車椅子・身障者・高齢者への対応策で当然の配慮だが
特に案内看板は無かったが、係の人が案内するのかな。


大きな展示の間に長い廊下(通路)があり
初期の絵コンテやイメージボートなども展示されており
自分の前後で20人ぐらいかな、熱心に見ていた。
幾つか終生テープで目隠しをしている部分が気になった。


マーニーの部屋は、”らしい”小物・調度品もあったが
女の子にしては意外と小ざっぱりな印象なのは、英国調だからか。
(ってかマーニーって何歳?)
皆さん、あの「日記」は特に食い入る様に見ていた。
月夜のダンスの日を書いていた。

マーニーの日記の文字も、杏奈の頼子宛ての文字も
スタジオの誰かが書いたのだが
これも”らしい”女子っぽい筆跡。

種田さん拘りの二重扉の造作は、隣で見ていた女子2名が
劇中と比べ内扉と外扉の間隔(奥行き)が
広いだの狭いだの、マニアックな感想を述べていたはず。

マーニーの年表(スタジオ内での仮設定)があったが
杏奈は西暦2000年(平成12年)生まれだった。
劇中の杏奈は12歳なので2年前のお話。
なので
遺された杏奈を押し付け合う親族がケータイ持ってても不思議ではないし
頼子の葉書の切手料金が50円なのもおかしくない。



通路の展示物は、大人目線の高さで据えられているので
背の低い子供が「高い」「見えない」と保護者に訴えていた。
こればかりはどうしようもないか。


漁師小屋のボートを浜に上げている所でも
ロープ(もやい)を杭に結んでいないと指摘する声があった。
確かにマーニーが話をしながら結んでいたが
ジブリファンの意見は厳しい。

各セットとも
床と壁面はウッディーに造り込まれていたが、天井は無し。
博物館の配管が剥き出しだが、全体が真っ黒なので
(塗ったの?)殆ど気にならなかった。


この世界・業界では当たり前の技法なのかもしれないが
照明の当て方ひとつで水面の輝き・流れを出す仕掛けが秀逸。

幾つかの展示で、素通りしそうなほどにさり気なく
透明な布や背景をスクリーンに、マーニーの映像が投影されていた。
まさに「私を探してね」ですな。


恐怖のサイロの展示は、雷鳴の轟音と、ライトの明滅は予想できたが
天井の扇風機で風を起こす仕掛けは正直、驚いた。
風量は大したことが、真剣に嫌(怖)がる子供もいたので
大・成・功!だろうな。

「ジ・アート・オブ」の原図というか背景美術(複製)に包まれる部屋。
これでもか!と空間を覆い尽くす程、100枚以上の絵はあったと思うが
1枚「どの場面だ?」という画があった。
まだ『ジ』買えてない・・・。


ここで「でぶっちょぶた!(笑)」と連呼する子供がいて可笑しかった。


ラストシーンの展示で
音声ガイドが「あなたが好きよ」だったので
思わず人前なのにヤバかった(笑)
もう、条件反射。パブロフの犬状態。
ここでは
アルハンブラの思い出♪のワルツと共に
「月夜のダンス」の場面が大きなスクリーンで流れていた。
杏奈がマーニーに対して”歯を見せて”微笑む。
はにかみ?、恥ずかしい?、2回観て結構印象的な演技。


冒頭の公園での写生授業で、人物(園児)を消した杏奈は
唯一?の人物・マーニーを描いて、最後に着色するに至るほど変化した
的な解説があった。なるほど〜(笑)

そうそう
この杏奈が描いた(ことになっている)マーニーの絵、
劇中のマーニーと異なる感じ(要するに似ていない)で気になっていたが
ベースは種田さんが描いていたのね。
(杏奈が描いたことになっているので本人と似ていなくて当然なのだが)

ということは
ジブリの(というかすべての)アメニーターの皆さんは
原画・原図に”似せる”という能力が凄いことに
改めて驚愕した。



グッズ売り場で「図録」(オフシャルガイド)を購入。
コクリコ坂から』では
底引き網漁な程に買い漁ってエライことになったので
今日はこれのみ。

貧乏って辛い。


お客さん
小さな子を持つ親子、女子会の皆さんは当然だが
私のような寂しい単身中年男性も、負けない程に居た。


1時間半ぐらい堪能・充実した。






これは帰り道。


国技館の目の前らしいネーミング。



続報
思い出のマーニー×種田陽平展」が閉館。総来場者数は7万8000人
2014年9月19日
http://ghibli.jpn.org/news/marnie-taneda-2/