不惑で上京

★不惑で上京

リストラ解雇された後に、東京で再就職したブラック企業を退社した後に、実家に戻らされた田舎者の独り言。

「ジブリの立体建造物展」行ってみた。

ジブリの立体建造物展。


http://tatemonoen.jp/special/index.html
http://blog.tatemonoen.jp/?cid=6538
http://www.ghibli.jp/10info/009589.html
http://www.marnietaneda.jp/concurrent.html

マーニーの公開もTOHOシネマズ系列では終わったこともあり
”私的ジブリイヤー”の最後を飾る?イベントへ。

いつも通り早起き。
連日の赤ワイン晩酌も何のその。
お洗濯して、お掃除して、出発。


いつもとは逆方向の電車に乗って
バスに乗らず30分ほど歩いて
開園時刻ぐらいに西口到着。

更に10分ぐらい歩いて正面出入口に着。


初めて来たが、この公園、広いな〜。


エントランス部分は、先日の『マーニー展』と同じく
撮影可の大きなパネルが飾ってあった。




手前の導入展示(多目的ホール)と、奥の展示室の、両方を使っていた。
リーフレットからすると、常設展を、ごっぞりと入れ替えていた様子。

思ったほどの行列でなく、ほぼ待たずにチケット購入。
(激安の400円)

最新作『思い出のマーニー』から、年月を遡るように展示され
最後に『風の谷のナウシカ』に至る仕掛け。


もちのろんで、撮影禁止。


原画展に欠かさず足を運ぶ人には、既出モノばかりだったかもしれないが
建築学的視点での解説は唸る。

”立体”と銘打つだけあり、建物の模型や風景のジオラマが、凄い。


最初に『思い出のマーニー
大岩家の模型が、お客さんを招き入れる。
これ欲しいな〜お幾ら万円ぐらいするのかと野暮な考え。
サイロの原画の頭上には、小さいながらも扇風機がw


風立ちぬ』『かぐや姫の物語
まだブルーレイディスク買ってない。
ジアートオブの背景画が多数。
色形がクッキリな駿と、水彩画風の勲の、対照が見もの。


アルプスの少女ハイジ
宮崎駿高畑勲が、血気盛んな若かりし頃に作った名作。
これぞ”立体”というべき、転げ落ちそうな丘の大きなジオラマ
ハイジの年と去年が、ジブリのターニングポイント。


コクリコ坂から
私の大好物の近代建築が全編を彩るので滞留時間が長くなる。
原画展で飾られていた、カルチェラタンの吹き抜けの大きなパネルも
再び、どーん!と展示されていた。


ゲド戦記
お客さんの反応が、まんまインターネッツで、苦笑。
脚本はともかく(←おい)、美術は歴代ジブリ作品と遜色ない。


借りぐらしのアリエッティ
床下の小人たちの模型は、立体展のものかな。
米林宏昌監督のデビュー作だが、駿監督の影響下での製作なので
後のマーニーにつながる重要な作品。


耳をすませば
公団住宅の建築史の解説は、やはり勉強になる。
ヲタク風の中年男性集団のディープな聖蹟桜ヶ丘論に引いた(笑)が
実在の町が舞台だけに、関東近郊の人には親近感あるよね。


崖の上のポニョ
宗助の自宅の模型は、駿監督のイメージスケッチが
まんま立体になっており、特に子供たちに大人気。
ぐるっと360度から見られるガラスの箱入り。


手前の会場の最後に
宮崎吾朗監督曰く「鈴木敏夫って人」の説く宮崎駿と建築の論に
大人は足を止めていた。子供は・・・。


奥の会場に至る通路にも、手描きセル画が幾つか展示されていた。
余りにアッサリと飾ってあるので、意外とスルーする人が多かった。


奥の会場は『ハウルの動く城』から。
私が見たのは金曜ロードショーの1回切りだが
原作も映画も名作だけに、さすがの混雑・滞留ぶり。


魔女の宅急便
グーチョキパン店の模型、内部まで結構再現されていた。はず。
てか、コレ高校生だったかな、もう黄昏に懐かしいの域。
そういえば先週の『sakusaku』は、トミタ栞さんがキキの衣裳だった。


紅の豚
ポルコロッソのアジトの模型ぐらいあるかなと期待したが
駿監督の原作漫画のカットが並べられていたぐらい。


千と千尋の神隠し
興行収入304億円、日本映画界の金字塔。
油屋(風呂屋)の巨大模型は、今回の展示会の目玉商品。
(売ってないけど)
細部に至るまでマニアックな程に作り込まれて
「あそこ千尋が走った」「あそこハクがぶつかった」など
ワイワイガヤガヤ賑わやかだった。


もののけ姫
タタラ場のジオラマあるかな?と思ったが、無かった。
自然環境の保全と、森林破壊を伴う工業開発という、メッセージが強いが
最初に観た時の薄気味悪い不気味さは、1枚の背景画でも思い出された。
(褒めてるつもり念のため)


平成狸合戦ぽんぽこ
こっちに来て多摩モノレールから見た、びっしり建て詰まった丘の風景は
作中の大開発の状況を知らなくても、何らかの恐怖を感じた。


おもひでぽろぽろ
ぽんぽこよりも、ずっと水彩画っぽいフワッとタッチの背景画。
かぐや姫』を思い出す、というかこっちのが後だけど。


となりのトトロ
草壁家の模型が、大人も子供も大人気。
部屋の中にまっくろくろすけがあり「見えた」「見えない」と大賑わい。


天空の城ラピュタ
大きなパネルが3枚ぐらい天井付近にあり、駿監督の詳細な解説があった。
これも何らかの展示会の 焼き直し 再利用かな。
思わず、巻き上げ機のボイラー室の模型をスルーしそうになった。
パズーがエレベーターを操作したり注油する姿が思い浮かぶほど
クルクルとよく動く模型だった。


風の谷のナウシカ
ジブリ設立前夜の作品だけに資料が残っていないのか、セル画、背景画のみ。
巨神兵東京に現る』ぐらいあるかなと思ったが、やはり無かった。


奥の会場が終わっての長い廊下に
建物の一部を切り取った形での大きなタペストリーがあり
また
駿監督と養老孟司さんの対談本のイラストも展示されていた。
http://www.shinchosha.co.jp/book/134051/
さすが鈴木さん、商売上手?



思い出した。
解説文が目線より結構低い位置にあり
前に人が居て影が落ちると
天井からのスポットライトの陰になるので読みにくかった。
あと
作品毎に展示用の壁(パネル・ボード)の色を替えていた。
ナウシカ』は青だった。
あと
デキた人は私の背後を、デキの悪そうな人は目の前を、通過する。
(必要以上に鼻息の荒い人とか)



ここまで1時間少々。