不惑で上京

★不惑で上京

リストラ解雇された後に、東京で再就職したブラック企業を退社した後に、実家に戻らされた田舎者の独り言。

完成!ドリームハウス。幅4歩の家@上野。

http://www.tv-tokyo.co.jp/dreamhouse/special42_150404_01.html
後日2倍速再生。
ドリームハウスというかショップ、ストア。

六本木のテレビ局のリフォーム番組に出てきそうな古い古い建物。
関東大震災東京大空襲を乗り越えたそうな。
「看板建築」の資料映像は、江戸東京たてもの園だった。


半年かけての天ぷら屋さん「天正」の建て替え案件。
外食に行かない人生が長いので分からないが
最終日は”常連さん”が一時閉店を惜しんでの賑やかな満席。
再開後に来店していたお客さんも変わらずだろうか。

スイッチが2個あるガス釜が、懐かしいかった。

余りに寄り添う建て方で軋轢が産まれなかったのは、大らかな時代の名残り。
現在でも、解体して応急っぽく外壁を貼っている現場を時々見かけるように
「壁の共有」は、下町というか昔の長屋では、よくある話だよね。
お隣さんの外壁の復旧(新設)費用は施主が持つとか。
客商売ゆえの投資ですかな。


重機なら4日で済むところ、人力で11日間かかったとか。
前面道路も狭いようで(幅員4mはあるだろうさすがに)
狭小敷地ならではの苦労と支出。

容積率360%ということは、こういうことか。前職が懐かしい(笑)
http://www.horishin.co.jp/fa/f-24.html
上棟の時に言ってた「クレーンの進入規制」って道路が狭いから?


職人の世界、屋根のない屋外での作業は大変だね。
女性ダンプ運転手、カッコよかった。

鉄筋の結束には、現在主流の片タスキと、伝統的な両タスキがあるとか。
http://www.tck.ac.jp/bp/index.php?e=35
今回は”両タスキ”でガッチリ固める職人さんの心意気。

一般的な鉄骨は断面が25センチ、今回は10センチのを採用したとか。
溶接を確実にする接合部の斜めカットって凄いね。
1階に目立つ筋交いは頑丈かつ、伝統を超越したスタイリッシュさ。
鉄骨を包むロックウール(以前は石綿)という不燃材は、断熱もするらしい。

床や壁に使うALC板はコンクリートの4分の1の軽さで丈夫だとか。
隙間にモルタルを流し込むマシーン「ポチ」は傑作。
サイディングは高級品らしい。

壁紙は耐火クロス(ビニールクロス)と言ってたかな。
職人の世界でも切れ目を見せない壁紙職人は特に凄いと思う。

キッチン台は、室内から上げられず、根性で吊り上げ窓から搬入。
なんということでしょう! 工事の順番って大事。



屋号の”隠し看板”をテレビで言っちゃう。
そこは隠しとけよ(笑)
表の店舗サイドは黒色、裏の住居サイドは白色。

住居部分へは外階段でアクセス。
容積率をクリアして有効な床を確保するアイデア
ご近所への配慮としてメッシュフェンスで目隠し。偉い。



二代目の部屋の直近にトイレとお風呂。
建て替えの最大の狙いは親孝行だな。
学生時代の私も足が伸ばせない風呂だったはず。
思い出の建物を解体するは涙した二代目だが
建替え後サッパリした感じだったのは、さすが江戸っ子?

寝るだけの施主の寝室は、敢えて薄暗いという斬新な発想。
膝下窓というのが不安だが施主はお気に入り。
窓上に棚があり空間の有効活用。

旧店舗の修繕をしてDIYが得意になった施主が、収納を手作りしていた。
キャスター付きの”回転収納”いつか回さなくなりそう・・・。
床のペンキ塗装を自分たちでしたのは、愛着も湧くし、いいこと。

長女の部屋が、眺め・日照・採光・通風、最もいい環境。
独身の私としては、取材当初と比べえらい成長して、そっちに驚いた。
あと、一人っ子はとにかくフリーダムだなと。


解体・隣家の補修を含め4000万円チョイ。
土地代は元々自己所有地なのでゼロ。
設計費は10%として4400〜4500万円で新築できるのか。

きちんとした道路があれば(あるっぽいけど)
解体や建て方などで、もう少しお得にできたのかな。
住宅産業は自動車産業と並び裾野が広いので
お金のある人は、ぜひ、戸建て住宅を建てて下さい。