不惑で上京

★不惑で上京

リストラ解雇された後に、東京で再就職したブラック企業を退社した後に、実家に戻らされた田舎者の独り言。

『メアリと魔女の花』鑑賞。凄い冒険活劇♪ 子供たちに(も)オススメ♪

メアリと魔女の花


ま、オレは子供いないんだけどなw


せっかく書いたのにhatena保存してくれなかった。
相変わらず不安定なシステムだな。
hatenaやめようかな。


勤労者の皆様、本日も暑い中、お疲れ様でした。
私は再就職活動の合間です。


『マーニー』1回目は余りに難解で
「大人向けでは?」と思ったが
http://d.hatena.ne.jp/fuwakudejokyo/20140726
『メアリ』は文句なしに「子供が(も)喜べる♪」と思った。

オレ子供いないけど。



スタジオポノック第一回長編作品『メアリと魔女の花
http://www.maryflower.jp/
http://www.toho.co.jp/movie/lineup/maryflower.html

ということは「第二回」を期待していいんだな?
(気が早い)


インターネッツの感想は読んでいない。
公式発表された時の信者や妄信者、狂信者の罵詈雑言に辟易し
意図的に避けてきた。

予備知識は
 ・ヒロインは魔女らしい
 ・舞台は外国らしい
 ・声の出演は「回鍋肉の美少女」と「興行収入トップ3の男」
 ・主題歌が外国人でなく日本人
ぐらいかな。

東宝の日なのでTOHOシネマズへ。

早見あかりさんご出演の「銀魂」初日だからか
小栗君♪菅田君♪と制服女子高生が列をなしていた。
・・・学校は?

上映時間102分だからかCMが長くてダレた。
平日なので30人ぐらいかな。
思いのほか若い男性が多くて意外だった。



自分用メモ帳。一応、ネタバレ注意。



冒頭「スタジオジブリ作品」の青色画面に相当する絵は
クリーム色に「スタジオポノック」とメアリの横顔だった。
キネマ旬報7月下旬号』の表紙と同じような感じ。
http://www.kinejun.com/book/detail/tabid/89/catid/21/Default.aspx?pdid=%20%20kinema_No.1751
(まだ読んでない)


ヒロイン「メアリ・スミス」
杉咲花さん。
しばらく『思い出のマーニー』の彩香が頭を駆け巡ったが
(『繕い裁つ人』の ゆき ちゃん)
11歳なんだ。小5か。なら破天荒な言動も理解できる。

魔女の証「赤毛」をツインテール風に結わえるのが基本。
跳ね毛なので「玉状の髪」になるのが私に新しい造形。

感情が露わになるとブワッ!となるのも
髪を下ろした方が可愛いのも
アリエッティ・海ちゃんに通じるヒロインの特権。
(ホンマごめんなさい)
クライマックスでポニーテールにしたよな?

ピーターとの「2人で一緒に帰ろう」(だったかな?)は
『マーニー』の杏奈を思い出した。
仲間・友達を大事にする児童文学の系譜なのかな。

キービジュアルでスカートの裾を押さえているのは
魔女の教科書を入れた鞄を手探りしている場面だったが
ジブリはスカートでホウキに乗せるのでハラハラする。

飛んでいる時、足でホウキを抱えているのにも唸った。

赤いコートどうしたっけ?
動物大脱走の時に誰かに着て貰ってカモフラージュしたかな。

え?メアリは引っ越してきたの?「赤い館」に。
荷解きも『マーニー』だわw


赤い館の主「シャーロット」大叔母様
大竹しのぶさんで、もうホミリー(笑)
サブからメインに昇格(笑)
 ↓
種明かしで
冒頭、夜間飛行を盗み出した少女「赤毛の魔女」が
若き日のシャーロットで、種ドロボーしたので物語が始まった。

原作も自分でメアリに説明したのかな?
この世界の片隅に』の原作マンガのすずさんのように
複雑な経験のパズルが組み合わさって「まじか!」の方が
謎解きは面白かったと思ったが
子供たちには難しいかもね。

この「赤毛の魔女」が満島ひかりさんとは思わんかった。
駆込み女と駆出し男』の妖艶さと一線を画する
凛とした絶品の声色。


そうそう、英国が舞台だからか
床が木製で、靴を履いている生活なので、足音が外国。
スリッパの時は違和感?なく日常感だった。
思い出のマーニー』は、洋館・湿っ地屋敷が舞台だったが
彩香の一家は当然、スリッパだった。


赤い館の家政婦「バンクス」
渡辺えりさん。
頼りになる存在とあるが、そこまで活躍しなかった感じ。
オムレツ?トマト等いわゆるジブリメシに通じる
美味しそうな食事は「さすが血統!」と唸った(そこかw)
サンドイッチと水筒があったので
ネコと仲良くなって、花も大学に持参できたので
ナイスアシストか。


森に行くなと言われて探検に行くのは
子供の好奇心の特権だよね。


赤い館の庭師「ゼベディ」
遠藤憲一さんは、まんま遠藤憲一さん(笑)
メアリのあの紐の結わえ方は、ないわ、幾らなんでも。
「子供はスカン」的なこと言ってたかな。
夜間飛行の伝承をメアリに教えたので物語が転がり始めた。
ピーターの父ではないが、蒸発して探してた。
町のいい人。
紐を結ぶ指の動きが超絶リアルで背筋がゾックとなった。
日常芝居の滑らかさはジブリ最高と思った。


出会いが悪かったメアリの相棒「ピーター」
神木隆之介君。
翔君というよりも瀧君なのだが、それは感じなかった。
地上の舞台は「赤い館村」っていうんだ。
銀河鉄道の夜』のジョバンニ的な家庭環境なのか
新聞配達してるんだ。
12歳・小6かな、メアリの1歳年上だ。

メアリがついた嘘によって大事件に巻き込まれ
「彼女と共に冒険をする」というよりも
「魔法の実験台にされ迷惑した」少年。

霧の森に迷い込んだメアリを探しに行ったり
魔法大学で捕まって「僕に構わず逃げろ(意訳)」という男気。

メアリのこと「ひでぇ女」って思った正直。
でも「変わりたいのはメアリだけではない」と
大人になれなら実験台になってもいい的なこと言ってたかな。


魔女の話といいながらホウキで飛ぶの
スタートから多分40分ぐらいかかったはず。
もったいぶるね〜(笑)


魔女の宅急便』でも思ったのだが
酸素が薄さやホウキに跨る重心(慣性制御)は
ファンタジーということで英国人も納得してるんだよね?


「魔女の花」の別名が「夜間飛行」というのがオシャレ。
血で飛ぶキキと違い、メアリは花が無いと飛べない。
逆にこの「便利アイテムを使わない」という意志を持てるので
ラストの「自分の力で!」につながっていく。

空を駆け、天に浮く島の魔法大学(エンドア大学)へ至る。
木の根での「ラピュタ感」は逆に、それに毒されている証左かな。


「ほうき小屋の番人」フラナガン
メアリが最初に出会う魔法の国の住人で、実にいい人。
ドクター・デイは「変わらない」と言ってたかな。
新人のエスコート役でもあるのかな。
大学での作法を教え、折れたホウキも修理してくれた。
さすがフラナガン機関(笑)

声の佐藤二朗さんは『ボクたちの交換日記』の社長役。
『ボク―』といえば小出恵介ぇ・・・


大学の吹き抜けが「カルチェラタン」「ジブリ美術館」っぽかった。
どこかに通じる六角形の通路が、デスラー砲の螺旋状みたいだった。


エンドア大学の校長「マダム・マンブルチューク」
まあ「ポニョ」かな。
天海祐希さんとは似ても似つかない土偶みたい。
夜間飛行奪取のためピーターを拉致監禁する極悪非道女。
欲に目がくらんだ女は、がめつい。(暴言)


大学の魔法科学者「ドクター・デイ」
マジックハンドのマッドサイエンティスト
小日向文世さんが途中から秀吉になって切り替えに焦った。
魔法の研究って要するに動物実験かな?
合成したおかげでピーターと一緒に捕まったギブはカエルになってた。


黒猫ティブと灰色猫ギブ
メアリの相棒・ティブが、魔法の世界にこだわる理由が
飼い主のピーターと恋人ギブの存在。
くっそリア獣かよ(笑)
ってか
翻訳か脚本化の段階で聞き分け易い名前に変えたらよかったのに。
例えば「カイにクイ、私を覚えてる?」って感じに。


メアリが「魔法の教科書」を持ち出したの大学サイドが気づかないの
セキュリティ意識が低いよな。
そのおかげで
ラストは捉えた動物が解放されての野生の王国状態で
絵の躍動感が凄かった。
大学内のモブ学生も全員がワラワラと動いていたし
画面の中で止まっている所は、無かったのではないだろうか。


ホウキ
意志を持ってぴょんぴょん跳ねるのが可愛かった♪
子供ウケ確実と思ったw
メアリが「(大学に)帰って!」(戻ってだったかな)と叫んだら
「若き赤毛の魔女」の家に戻ったというボケ。
そのお陰で、謎解きになったのは意表を突かれた。

若き大伯母様との邂逅を果たし
マダム・マンブルチュークの追ってを振り切り
メアリは「ピーターの所へ!」と、クライマックスへ突入。
ここは鳥肌が立った流れ。


CGも沢山使われエフェクトの美しさも唸ったが
やはり、ジブリの技術を継承した
背景美術会社「でほぎゃらりー」が凄すぎた。
ニコニコでも言及されていた。
当然、キャラの描き方も美しかった。



2回目は、また面接等で都会に出た時だな。
早く呼ばれるようにがんばろう。



「絵コンテ集」「The Art of」等の参考書は順次発売。
さすがに再就職してからだな。



ジブリ宮崎駿の呪い “リストラ”された後継者たちの「その後」
2017/02/24 10:52
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