日焼けが痛い。
岩国基地の解放イベントは
昭和末期か平成一桁年に行ったような記憶はある。
平成の大合併前の旧岩国市が
住民投票で基地政策に反旗を翻したら
「国防に口を出したら補助金カット」という
美しい国の現実を見せ付けたのは10年以上も前の話。
当初は騒音公害対策だった滑走路の沖合移設事業は
首都圏の人口密集地・厚木基地にある
空母艦載機部隊を移駐させる方便だった詐欺まがい商法。
極東最大の日米安保同盟最前線基地にして
令和時代に厳然と横たわる治外法権を味わえる土地
それが 米海兵隊岩国航空基地 である。
(以上、ちょっと言い過ぎのイントロ)
合併後の岩国市の人口13万人を上回る人間が
(今年は16万5千人だったらしい)
毎年ノコノコやってきて非日常を体験する実に魅力的なイベント。
記事、あまりアップされてないね。
室屋義秀選手、レクサスカラーでアクロバット飛行。F-35やオスプレイも飛んだ「岩国航空基地フレンドシップデー」 - Car Watch
岩国でF35B、オスプレイ展示 日米親善デーで一般開放、山口|【西日本新聞】
岩国でF35B、オスプレイ展示 日米親善デーで一般開放、山口 | 共同通信 ニュース | 沖縄タイムス+プラス
戦闘攻撃機飛行にシャッター音の波…岩国基地 : 国内 : 読売新聞オンライン
東京・首都圏や、沖縄と異なり
地方のよく知らない地域の軍事被害には無関心のマスゴミ。
公式の交通アクセスは、岩国駅から「シャトルバス」か「徒歩」。
日米親善デー(フレンドシップデー)2019年5月5日開催!!(4月19日更新) | 岩国観光振興課-岩国 旅の架け橋
我々は「徒歩」で、ウェストゲート(旧業者門)から入る。
交通規制をしている片側2車線の立派な道路の
3車線を人間用に割り当てて、1車線は救急車や周辺の住人用だった。
いわゆる活動家の皆さんがいらっしゃってビラを配布していたが
沖縄のような暴力的な行為は無かった様子。
日本の警察もいたからね。
検問所の直前で、有志の人かな?が、そのビラを回収していた。
私はもらってないので内容は見てないが、反米の内容だと怒るよね。
検問所の入国審査待ちの行列は30分ぐらいだったかな。
思いのほか待たなかった。
イベント共催の海上自衛隊の隊員が
日傘を閉じさせたり、身分証明書や手荷物検査の準備を促したり
声を枯らしていた。
チェックは米兵。
眼光は鋭いが声は努めて陽気。
運転免許証をチェックしてもらい「OK!」
手荷物を奥までチェックされ「OK!」
私も流暢に(笑)「thank you!」
検問作業や監視など50人以上の軍人・自衛官が対応していたと思う。
その検問所から駐機場まで30分ぐらい歩くほど巨大な施設。
基地が拡大されたからか
asahi.com(朝日新聞社):岩国市長ら、来週にも防衛相に面会 海兵隊移転案問題で - 普天間移設の行方
見える範囲はどこも工事中で建物はどれも新しかった。
右端は3階建て重層長屋で兵舎と思う。
マンホールのフタ並みの大きなピザなど飲食物や
グッズ類の販売テント
(お値段はそれなりの足元価格)
仮設トイレ(しかも洋式・足踏み水洗)が
各所にたくさんあった。
(どこも行列)
やっとこさ駐機場に到着。
右側(山側)に屋台やトイレが沢山並べられ
左側(海側)に戦闘機などが置かれていた。
各社のwebページの航空写真を比較する見ると
沖合移設前の旧来の滑走路がこの当たりだったようす。
行列が嫌いな(←ダメじゃん)ウチらの昼飯は
待たずに買える(どこでも買える)これ。
食べることに拘りが無い私は人生を損しているとは思う。
航空機の騒音はノズルがこっちを向いた時が酷い。
目の前を通過する時は思いのほか静か。
飛行機の造形は空気を切り裂く究極の形だものね。
そして遅れて爆音がやって来る。
常に話題の中心「MV22オスプレイ輸送機」
貨物室に入れたが行列がすごかったので並ばなかった。
ここで
昭和の時代の展示では
巨大な輸送機の腹の中に入れたような記憶を思い出した。
F35。
これB型なの?
先日墜落したの同型機?
そうなの展示に説明板が無かった。
昔はあったような記憶だが曖昧。
『川上アキラの人のふんどしでひとりふんどし』にて「室谷さん」でおなじみ
「レッドブル・エアレース」の室屋義秀選手の華麗なる演技。
巨大な格納庫で展示されていた飛行艇アルバトロス。
岩国錦帯橋空港に定刻13:40→13:45到着「ANA 635」76Pが舞い降りて来た。
出発2分・到着5分の遅延は、羽田空港の混雑が原因かもね。
基地解放イベントを知らない乗客は、この群衆に驚いただろう。
話題沸騰のオスプレイも何度か飛んだ。
モード の切り替えは、まさにマンガというかエヴァンゲリオン。
他にも輸送機や空中給油機などあった。
駐機場への通路から滑走路の方向を見た様子。
右上はこれまでは飛行機内から見てた管制塔。
松山空港の管制もここでやっているらしい。
星条旗と日の丸が掲げてあった。
帰りはシャトルバス。
徒歩のゲートよりかなり手前で乗車できた。
知らんかった。
大量のバスが行列で我々を待ち構えており
人の列に並んでの待ち時間は30分ほどだったかな。
意外とか早く乗れた。
話題沸騰の「いわくにバス」の路線バスや観光バスのみならず
防長バスなど何社か別の会社のバスも応援に来ていた。
疲労の色の濃い(笑)客をできるだけ立たせず運行していた。
詰め込まないのは回転力で補っていた感じ。
バスマニアなら基地に行かずに岩国駅前で
車種も塗装も色とりどりの車列を眺めるだけでも、ごはん3杯いける。
運賃400円を岩国駅に着いてお支払い。
小銭を持ち合わせていない不届き者への両替は
基地内で行列している時に係の人が巡回して対応していた。
年に1回だけ来る何十万人のうち
何人が
「この爆音被害が日常」と理解して帰宅したかな?
「基地負担の軽減!」という言葉は
「沖縄の」という枕詞なのが腹立たしい。
[イワクニ 地域と米軍基地] 騒音被害 生活にじわり | ヒロシマ平和メディアセンター
防衛施設は全国に散在し
・在日米軍の配置図(平成28年版防衛白書)
空自以外、海自や陸自も航空機を運用しているし
大なり小なり騒音被害はある。
修理体制などでそう簡単ではないと思うが
「全国みんなで」分かち合えよ。
って感じ。
以前に関西に住んでいたから思うが
陸地から沖合い5キロにある関空はいいぞ。
滑走路が2本あるから民間と軍用で使い分けもできる。
同じく周囲に居住地の無い人口島のセントレアや長崎空港もいいね。
どこかの無人島を買い取って訓練施設にする話は
分かち合わない人々の・・・まあええかみんな分かってる話。
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