不惑で上京

★不惑で上京

リストラ解雇された後に、東京で再就職したブラック企業を退社した後に、実家に戻らされた田舎者の独り言。

『くちびるに歌を』観た。就活解禁みんな頑張れ!  (映画は結構、泣かされた。)

劇場ポスター(右側です)。


http://kuchibiru.jp/
http://hlo.tohotheater.jp/net/movie/TNPI3060J01.do?sakuhin_cd=011857
https://www.youtube.com/watch?v=vqiFAU_1KQg


今朝、いつも通りに起床。
ギリギリまで『幕が上がる』と迷っていたのは正直な所。

昨日の『アメリカン・フィーリング』が引き金となったワケではないが
演劇よりも合掌の方が経験が多い私の履歴から
三木孝浩監督曰く「部活映画対決」の
https://twitter.com/TAKAHIROMIKI/status/535315908692951040
最初を、こっちにした。


若かりし頃みんなで何かに打ち込んだ人なら
少なからず共感できる何かが見つかる
そんな作品。





生憎の空模様だったが、とにかく都会へレッツゴー。

複々線を堪能。


日曜日なのにリクルートスタイルの学生っぽい若者が
沢山電車に乗っていた。
就職活動が今日から解禁されたらしい。
(各企業は律儀に守ってるんかな?)
私は20年も前の出来事なので覚えていないが
明るい希望よりも、先の見えない不安が先行していたはず。
(大阪・関西は十分に大都会だもの)
今年いっきに採用増の機運らしいので
この機を逃すと次は無いの覚悟で励んでほしい。
でないと
こんなおじさんになるよ。



2週連続の錦糸町、4週連続の映画鑑賞。

桜が咲いてました。

先月までの休日出勤の反動が自分でも凄まじい。

映画館はオリナスの始業より一足早く営業を始める。

お客さんはそれなりに混雑していた。
本作の入りは4〜5割ぐらいかな。
思いのほか子供が多かった気がした。



『手紙〜拝啓 十五の君へ〜』は、関西人時代に良く聴いた。
2008年(平成20年)9月17日にリリースされたとか。
徳島弁(阿波弁)のアンジェラ・アキと関西弁の在阪アナとの掛け合いは漫才級で
当時、時々特番も組まれていたと思うので、割と思い入れある歌手・楽曲。


小説化の契機となったNHKの特番も見たと思う。



柏木先生の「あんたは一人じゃなか。みんながおる」でもあるように
是非、子供たちに観てほしい珠玉の作品。





感想はぼちぼち。一応、ネタバレ注意。



15歳ね・・・もうすぐ人生の3分の1前になる大昔。
中学3年生。
人生初の受験・高校受験まっしぐら・・・でもなかったかな。
いじめられた経験を思い出し今でも歩けない道もあるし
大きな挫折もあったが
負けても、泣いても、消えなくて良かった・・・かな?

苦くて辛い今を生きている〜♪だけれどw


15年後、まだまだ年金はもらえない。
生きるって厳しいな。


15年前、何してたかな?
もう少し勉強しておけと言っておきたかった。




柏木ユリ(新垣結衣
「ガッキースマイル」という形容詞があるようだが
私の中では『麒麟の翼〜劇場版・新参者〜』も『トワイライトささらさや』も本作も
彼氏・夫が死ぬ「不幸誘引女優」というイメージがある。
(本当に申し訳ない)

ペーパーライダーとはいえ普通自動二輪免許所持者の私
急がせた彼氏が死んだ原因がバイク事故だったのが、解せない。

「私のピアノは人を不幸にする」と頑なに弾かなかった・・・
ハルコ曰く、自責の念で実は弾けなくなっていたが
生徒との交流が深まるに連れての「私はもう逃げない!」で復活。

ピアノの”音”は吹き替えのようだが
演奏する動き”運指”は猛特訓の成果だとか。
役者さんって、当たり前だが役作りが大変な商売だよね。

ケータイに留守録してたのは、彼氏の電話に吹き込んでいたのかな。
「風の電話」っぽくて、泣(笑)

ほぼ笑わない役。
私的萌えポイントである眉間の皺も健在。
基本、腕組み姿。まるで真田副長。
なので
後半から少しずつ表れてくる笑顔がとても素敵な仕掛け。

ラストシーンの「船出」での、合唱部員のお見送りで、泣(笑)
『熱中時代』(水谷豊主演)で赴任先に渡る北野先生を思い出した。



松山ハルコ(木村文乃
ユリの同級生、親友っぽい感じだったが
弾かない理由を弾けないと理解してあげられなかった。
心臓が悪い妊婦。
妊婦なのに頻繁にユリや生徒の後方支援に努める。

緊急出産でのスマホを通じた激励は、現代劇ならではの仕掛け。
そしてオギャーで、泣(笑)

旦那がTKOの木本君に似ていた。
http://ameblo.jp/tko-kimoto/entry-11995539782.html
本物だった。でかした!



仲村ナズナ恒松祐里
生徒側のヒロイン。かな。
wikipediaによると1998年生まれの16歳。
平成10年って、FIFAワールドカップ・フランス大会の年か。
ついこないだじゃん。

中学3年生役は、ほぼ等身大なのね。
当たり前だが、ナズナも他の生徒さん達も
”選ばれた役者さん”だけあり、上手。
大人の演者と遜色ない心の機微が存分に表現されていたと思う。

幼馴染君に自転車を押してもらっての帰宅は
20年以上も前の自分の姿とちょっとダブって→泣(笑)

親になる資質というのは意外と、万人が持っているモノではないな。
ナズナは、でき婚の子の様子。
亡き母を捨て蒸発した父が不意に帰宅し、教会に行く約束をした翌朝
実家の金をくすねて再び蒸発。


ユリに「父に2回捨てられた」とつぶやいた(愚痴った)ナズナ
屋上で悔しさに震える→ユリの悲愴in→ナズナ大号泣→わし泣(笑)

PVにもあるが、このシーンの背景の海がキレイ。
画面の空気感と言うか島の雰囲気がいいのよ。


コンクール終了後のロビーの場面で
逃げた父がもしかして隠れて見に来た?・・・違った・・・
みんなにはお父さんが居る・・・でも泣(笑)

最初は教会で不意に出会ったナズナとユリ
中盤の男子(男)を介したぶつかり合いが見モノで
終盤に姉妹っぽくなっていったというか。


そうなのよ、五島列島は生活にキリスト教が根付いている。
記憶自体は色あせているが、学生時代に行ったことある。
海岸で男子は海水浴、女子は足を浸けたりしてた。
私は木陰で荷物番。水がキレイだった。


ちなみに汽笛はドの音らしい。
(ユリはド♯と言ってたけど)



桑原サトル(下田翔大)
ボーイソプラノは聞いたことあるが、ボーイアルトってあるの?
自閉症の兄貴の世話をするために自分は産まれてきた、と告白する
ユリの宿題を唯一、提出した良い子。

「兄の世話を誰がするんだ?」と叱責する父親なので
長崎市公会堂に兄(長男)と母(妻)を連れて来た場面があっても
釈然としなかった。
長男の世話を次男に押し付けて親として恥ずかしくないとか?
と小一時間ほど父親に問い詰めたかったが
私自身が親をやっていない(やれない)こともあり
脚本の意図を理解できないのだな、ということで→涙(笑)

母役の木村多江さんの、腕時計を触ったり、拍手したりの
何気ない演技が印象的だった。

合唱部の皆は、サトル兄の症状を知らなかったようね。
客席で聞けなかった兄と父のために
ロビーで『マイバラード』合掌→参加者も一緒に大合唱→泣(笑)
 ↑
インタビューにあった、審査の待ち時間の間に
他校の生徒どうしでセッションが始めるとあったのは
こういう形で持って来たワケか。


課題曲が『手紙』、自由曲が『マイバラード』だった?
(パンフレット読め)


途中の、海岸や丘の上などで練習(特訓)していたのは
体力強化や広い空間での歌唱など実践的なことだけでなく
環境を変えることで気分転換にもなる。
あと、福江島など五島列島の観光PRだな。




予習なしで鑑賞したので
意外と(というと失礼かな)泣かされる映画だった。

いい歳したおっさん、周囲が気味悪がるのでオイオイとは泣いてないよ。
当時の、希望を持っていたと思われる自分と
今の、行く先は不幸しか待っていない自分を
思って泣いた(笑)

「感動作!」と言われると身構える。
「泣ける映画」という表現は嫌い。泣くのが目的ではない。



Nコンとは違うけれど、卒業ソングとしてちょっと前に
旅立ちの日に』『ビリーブ』という曲が巷を賑わしたが
今でも歌い継がれているのかな?

私は『蛍の光』か『仰げば尊し』だったと思う。
上の学年(下の学年は知らんもの)が『巣立ちの歌』を歌っただけに
今思えは実に平凡な卒業式だったかなとPM2.5並みの記憶だが
トラディショナルなんちゅうものは結局、そんなもんだと思う。

中学・高校は、部活と並行して放送部も兼任していたので
合唱部・吹奏楽部などの本番に向けた血の滲む努力を垣間見て来ただけに
校内合唱大会など録音録画する機会が何度もあり
(6年間で5回も指揮者をやったやらされた)
自分もその後社会人になっても音楽活動を続けたこともあり
劇中、部がバラバラになりかけ思い悩む彼ら彼女らを見て
「わかるわ〜」と、さも分かったような、本当に在り来たりな感想。

あ、家族や顧問・ホールのスタッフさんなど
沢山の周囲の方々への感謝と敬意もを忘れないのも大事。




先週、上映がストップしたとは思えない、心が満たされて劇場を後にした。


心の次はお腹ということで、こっちに来てから初めてではないが
本当に久しぶりにモール内でランチ。
いつもの倍額したが、時には贅沢しないとね。

右隣の中学女子二人の会話が実に年相応で、微笑ましかった。
大人にとっては取るに足りない他愛もない内容かもしれないが
自分らも当時は一生懸命に生きていた、と後になって分かるよね。
(後にならないと分からない)

左隣の母子は『くちびるに歌を』のパンフを見ていた。
絶賛!という程ではないが「なんか良かった」と言ってた。
映画の存在価値って、そのぐらいでいいと思う。
(と、分かったようなことを)



複々線も堪能。




やばいやばい、早く寝ナイト。



めも。
http://www.cinematoday.jp/page/N0071019
http://www.girlsnews.tv/actress/207038

https://twitter.com/kuchibiru2015/status/571849343004643328
見ました。





『コクリコ坂から』DVD横浜特別版、入手。

http://kokurikozaka.jp/dvdbd/
本当は
『マエストロ』や『くちびるに歌を』などのサントラを物色していたのだが
発売当時に買ったブルーレイディスク(同じく横浜特別版)が
読み取り不良になって久しく、咄嗟に手に取ってしまった。

今月の支払い、向こう半年3往復分の旅費など大金が出て行くのに
毎週の映画鑑賞に、後先考えずのDVD・CD・映画雑誌等の購入と
我ながら”反動”に反省しなければと思いつつも
もう仕方ない。