不惑で上京

★不惑で上京

リストラ解雇された後に、東京で再就職したブラック企業を退社した後に、実家に戻らされた田舎者の独り言。

スタジオジブリ最新作 思い出のマーニー公開記念『米林宏昌原画展』行った。

https://www2.seibu.jp/wsc/010/N000066844/1538/info_d_pv

有楽町から色々と経路を経て、脱法ハーブでラリる町・池袋へ。
思いのほか大盛況だった。



感想はぼちぼち。
誰も見ないが一応ネタバレ注意。


先着500名に『杏奈とマーニーの特製メッセージカード』が貰えたらしい。
さすがに夕方では、配布は終わっていた。
どうせ所沢でもやるだろうから(笑)そっちで貰うよ。



数名の行列。
入ってすぐの広場状の展示に十数名。

入場料は500円。
高いか安いかは人それぞれ。


ってか、単独のおっさん、居ない・・・。
極限の肩身の狭さ。


やはり映画は子供向けだったのかな?
若い親子と若い女子の率が、やけに高かった。

それでも男女比は4:6(私の感じ)と、男子も健闘。
デートで来たのか、熱心な女の子と、欠伸加減な男の子。
女子率の高い映画だったので、男子的には暇だったのかな。


いわゆる「原画展」的な催しは
コクリコ坂から』『風立ちぬ』に続き3回目だが
今日の客は特に足取りが重かった。

行列慣れしている東京人には大したことないだろうが
私には、すごい大渋滞で閉口。


マーニーは早い段階で麻呂監督の中で固まっていたようで
時間が経過しても、そんなに変化は無いように見えた。
逆に
杏奈の変遷は驚くばかりで
ダブルヒロインのモノローグを具現化する試行錯誤が面白かった。

マーニーはともかく杏奈は
どことなくアリエッティに似ていたし
どことなく翔くんにも似てた。

ってか米林監督、はねっ毛が好きだよね。
アリエッティもマーニーも杏奈も。


監督のイラストの他に、劇中で登場した
花の籠や、毒キノコの立体、複数の板で構成された屋敷等も
展示されていた。


絵コンテは「絵コンテ集」からの抜粋拡大コピーのようだが
色鉛筆の色違いの説明は、やはり欲しかった。
そして「あの子、よく倒れていたな」と、背後のお父さんの感想。
確かに、杏奈は色んな場所で生き倒れていた。


アリエッティのコーナー。
今回向けに新規で幾つか描かれていたが
あの映画から何年か歳月を経たような感じに見えた。
確か当時の書籍で「スルッとした」と表現された体つきが
妙に艶めかしく描かれていた。
さすがジブリいちのエロスな監督だけはあるが。
(エロではない)


ヒロインのコーナー。
風立ちぬ』の菜穂子さんのナイスキャッチの場面や
コクリコ坂から』の海ちゃんの私服・セーラー服の姿のほか
ポニョ、ハウルのソフィー、千と千尋とハクなど
監督が本職であるアニメーター・原画マンとして担当した
ジブリのヒロインの苦労話の説明も面白かった。
あと
監督が書き溜めた、炸裂する少女趣味のコーナーも圧巻だった。
着眼点と、それを表現できる技術が良く分かる。
なお、事件性は皆無です。


売店の手前で、CMが流れていた。
杏奈が「許してあげる」と言ってたのが分からなかったが
前で見てたカップルが
「自分を見捨ててサイロから男と一緒に出て行ったことにキレた杏奈」

「不憫な娘が残した子供を我が子として育てても認められないマーニー」

どちらがより不幸かを小声で言い争ってて
なんとなく
女子がドローに持ち込む引き際が分かった気がした。


ふと思ったが、キャッチコピーのひとつ
「あなたのことが大すき」は
「あなたのことが大好き」とすると、いきなり妖艶になる。
ふだん「さいたま市(笑)」とか「子ども(笑)」とか思うが
角が取れるというか棘が目立たないので
平仮名を用いることも、なかなか!と思った次第。


売店では買わず。
ロマンアルバム的な書物は、まぁ無くなることはないので
月刊の映画雑誌を先に買っといたの。
(既に今月の支出限界をアッサリと超えてる・・・)



サインぺンも鞄に忍ばせていたが
残念ながら監督は不在だった。



最後に
月をバックに見上げたマーニーの構図で
『しあわせのパン』の「月とマーニ」を思い出した人は
筋金入りの大泉洋ファンだな。
原田知世ファンかも)