不惑で上京

★不惑で上京

リストラ解雇された後に、東京で再就職したブラック企業を退社した後に、実家に戻らされた田舎者の独り言。

NHKプロフェッショナル仕事の流儀「美術監督・種田陽平」

実家では、父の帰宅を前に大がかりな模様替え。
田舎の家は良くも悪くも広いので、家具建具什器を移動させるだけで一苦労。
病み上がり(上がり切っていないが)の体が悲鳴を上げる。
これも数少ない親孝行。


2014年8月25日放送
http://www.nhk.or.jp/professional/2014/0825/index.html
連休中に録画を見た。

勲章をもらう偉人は、笑顔がステキな54歳。

『ステキな金縛り』(三谷幸喜監督・2011年) での
荘厳で外連味ある大きな法廷セットは、今でも記憶に残る。

人と会うのを避けるためとエレベータを使わない。
指導者でもある立場なのに、恥ずかしがり屋で人見知り。
 ↑
杏奈の気持ちも分かるね。

Perfumeのミュージックビデオのセットを手掛ける。
『マーニー展』でもそうだったが、やはりセットに天井はなく
収録スタジオの天井が見えていた。
それでいいのね。

「新しいイメージはそうそう無い」と言い切る。
過去の秀作を現代風に甦らせる発想。
予算の制約をも楽しめる引き出しの豊富さは勉強・探究の証。

「リアルを超える」いい意味での嘘は感動を生む。
ディティールでなくディテールなんだ。
種田さんの指示を受け、汚しを加えるスタッフさんも凄い腕前。


少年時代は年間100本も映画を観た縁もあり
相米慎二監督に見出され、良くも悪くも美術監督デビュー。
目を掛けてくれる人との出会いという”偶然”は
声を掛けて貰える”才能”があったからこそ。

私は足りないものだらけで、前職はリストラ解雇の憂き目。
「この世界で」の本気が足りなかったワケ。
かなり一生懸命だったが「人生を賭ける」意気込みはあったかな?
と・・・日々反省堂。


思い出のマーニー』では”新しい挑戦”とナレーションしていたが
wikipediaによると、押井守監督のアニメーション『イノセンス』を手がけた様子。

実写美術に迫る表現を、懇切丁寧に指導。
美術スタッフと一緒にラッシュを見て修正個所を出し合う。
米林宏昌監督に”美術陣営の思い・意気込み”を直談判する。
動く上司、頼もしいね。
(麻呂さん自身は、その判断・迫力に迷っていた様子に見えた)

背景美術の凄さ・精密さは、スタジオジブリ作品でも随一。
あの美術スタッフの”モヤさまのジョージ”に似た子、どこかで見た・・・。
パンフレットかな?

北海道ロケハンの資料は展覧会で飾ってあったかな?
背景画は1,145カットもあるのか。
結構な量の本編映像が放送されたが、出し過ぎでないか?


最後の「プロフェッショナルとは?」のインタビューは
その展覧会の作業中だった。
『できそうもないことを有言実行する』のがプロだとか。

この展覧会の準備で「立体と絵画の共存」を力説していた。
屋敷の造形を見、また中に入り、私もマーニーや杏奈になった気分になったもの。
(そんなw)



チラッと紹介された「大先輩の声」をまとめた本は秋に発売。
http://www.stereosound.co.jp/review/article/2014/07/20/31424.html
http://honto.jp/netstore/pd-book_26310447.html



今日もBGMいいね。

落ち着いた貫地谷しほりさんの語りもいいね。