不惑で上京

★不惑で上京

リストラ解雇された後に、東京で再就職したブラック企業を退社した後に、実家に戻らされた田舎者の独り言。

『この世界の片隅に』観た。決して独りで観に行ってはならぬ。

fuwakudejokyo2016-11-20


とはいえ今回も、単身鑑賞だったわけだが。

http://konosekai.jp/
http://cinemacity.co.jp/wp/ccnews/konosekai/
https://res.cinemacity.co.jp/TicketReserver/studio/movie/870

正直に言って、好き嫌いが分かれる・客を選ぶ。

私は全然OKだが、血気盛んな人にはNGだろうな。


静かに話題の作品だと、風の噂に聞いた「この世界の片隅に」は
ジブリ芸人いずみ包さんが鑑賞に赴いたと知って、足を運んだ次第。


東京都下の東宝の劇場では上映されておらず
初めて立川のシネマシティまで西進。

昨夜、休日出勤から帰宅後に席を押さえたが
上映時点では、200席の劇場ぎっしりほぼ完売。
作品の色とは異なり異様に熱気溢れる空間に感じた。


待合が屋外で戸惑った。

パンフレットが1000円もして高ぇな!と思ったが
クラウドファウンディング作品と知って納得。
内容もぎっしりで、まだ読んでない。

座席にフックが無いのは構わない。
ちょっと一昔前の映画館っぽく座り心地はまあまあ。
観始めたら気にならなくなる程度。

劇場ご自慢の【極上音響上映】らしかった。
確かに、様々な効果音や空襲の爆音に圧倒されたが
真ん中の島を取れなかったので、イマイチ聞き分けられなかった。

劇場内の雰囲気が、神戸で幾つか尋ねた公会堂っぽかった。

ロビーとの扉が1枚で、しかも、まあまあ出入りがあり
折角の極上音響が台無しで勿体無かった。


いつものメモ帳を持参したが
結局ほとんどメモできないほど見入った。


誰も読まない読書感想文だが一応、ネタバレ注意。




予習は「呉が舞台」というだけ。
呉は母方の故郷なので、心が苦しかった。

戦中作品とは思えないほど終始、穏やか。
思いのほか笑いが起こる。
条件反射で反戦・ノスタルジーと片付けるのは勿体無い。

原爆の描写は、一瞬の閃光とキノコ雲、それにそこそこ強め爆風のみ。
さだまさし師匠によるとそれは「生暖かい」らしい。
なので
呉が空襲、機銃掃射される時の激しさが際立った。


ヒロイン、すずちゃん。
フワッとしたキャラデザが可愛い(笑)
中の人・声の出演、のんさん(能年玲奈さん)。
幾つか拝読したレビューの通り違和感ないネイティブ広島人。
兵庫県出身者なのに東北人も広島人も自在に演じるツワモノ。

そうなのよ、広島弁をしゃべる女の子は特に語尾が可愛いのよ。
怒ると手が付けられないけど笑い。





色々追記したいが夜も遅くて思いつくまま。


嫁いだのが、夢なのかリアルなのか分からなかった。
映画の根源的な所で2時間ずっと不安だった。
(結局どっちでもいいんだけどね)

旦那が、人さらいのカゴで同席した人というのは
最後まで分からなかった。予習必要だと痛感。

幼馴染・水原が半舷上陸(入湯上陸)した時に
旦那・周作が、すずを水原の離れに送り出したのが
全然、理解できなかった。
倫理的にヤバそうな?描写もあったが
水原に向かって秀作を好きだとハッキリさせたので良かったけど。

時限式? 爆弾により、大事な右手と姪を失う描写に
戦中というには余りに説得力あり過ぎて息苦しくなった。

なので
義父が何度か死線を潜った場面は、笑えたし
(笑える仕掛けが凄かった)思いのほか泣けた。
これは意外な発見。

防空壕で、流れで接吻する若夫婦と、微笑ましく茶化す義父母。


戦災孤児を引き取った描写は『コクリコ坂から』を思い出した。
(俊君は当時赤ん坊だったけど)



後日、随時追加したい。


さすがに当日は、諸般の事情と日々の財政事情で断念したが
そのうち、原作漫画や、幾つか出版されているガイド本は入手する予定。