不惑で上京

★不惑で上京

リストラ解雇された後に、東京で再就職したブラック企業を退社した後に、実家に戻らされた田舎者の独り言。

『この世界の片隅に』3回目。

http://konosekai.jp/

前回の退職と同じく求職期間初日は映画を観た。
・・・何、観たっけな?『阪急電車・片道15分の奇跡』だったかな?


都会に用事があり立川でなく新宿に出た。
(立川も十分に都会だけどね)
平日なので満席ではなかったが、1100円の日なので大盛況。
 ↑
平日の朝からなんだよみんな。働けよ。(オレのことだ)


立川に集結した観客は、大いに笑って大いに泣いてと
感情表現が豊かな人が多かった記憶だが
新宿のそれは、平日の朝、ビジネスパーソンを満載した
通勤快速の車内のような静けさだった。

シャイなのか無感動なのかって感じ。


広島弁・呉弁?が、涙がちょちょ切れる。
のんさんの発音、他のキャストの皆さんも
今の私より断然ネイティブ。

安芸門徒の代名詞・盆燈籠。
祖母方の墓参で不思議だった記憶が蘇る。

鉛筆の末端を削って名前を書くの、やってたわ(笑)
旧校舎は木造廊下だったが、節の穴に鉛筆を落とすドジはしなかった。

回覧板も懐かしい情報伝達文化。
今でも自治会(町内会、連合町会等)に加入している世帯には
受け継がれているのだろうか?

仏前結婚式では影膳があったけれど、誰の?
まだ鬼いちゃんは音信不通だったはず。
佳子さんの旦那・黒村氏の?

お見合い結婚って見ず知らずの男女が
いきなり接吻するのか?(戦前の文化だろうけど)
学生時代に一通りこなしたとはいえ
サイレント映画のクイックな時代を連想した。

水道がなく共同井戸なのが大変そうだった。
丘の上にあるから当時の技術では水圧が不足していたのかな。
https://www.city.kure.lg.jp/site/jougesui/about-mizujyunkan.html

どの場面で思った忘れたが
馬鹿憲兵コンピがすずさんのスケッチブックを取り上げた時かな?
この作品、手の描写がデカくないか?と思った記憶。
精緻なアニメーションならではのデフォルメかもしれないが
指先の演技がよく見えてよかった。

闇市、公然の秘密なのよね。
建築基準法がありながら欠陥建物が雨後の筍だったり
労働基準法がありながら過労死が無くならないなど
この国はいつもダブルスタンダード

周作は戦艦大和には2,700人が乗艦していると言ってたが
昭和15年国勢調査呉市の人口が約238,000人なので
100分の1が押し寄せては消えていくのだから、まさに海上の町。
ちなみに宇宙戦艦ヤマト2199では999人と約3分の1に省力化。

戦艦青葉帰還の時?の町の賑わいは
モブが止め画だった。斬新。

水原との納屋でのラブシーンは
すずが「周作にこんなことされたいのに!」という
自分への憤りということでいいのかな?

鬼いちゃんの葬儀の帰路で
汽車の中ですずに詰問され回避運動に入った周作が
ヘルメットを被ったのは絵コンテには無かった。
(原作にはあった)

晴美ちゃんが死んじゃう場面は、やっぱり泣いちゃう。
「そっちに行ちゃいけん!」という衝動に駆られる。
隣でもりもりフードメニュー食ってた女性も泣いてたし。

自宅に着弾した焼夷弾を見るすずさんの冷めた視線にゾワっとした。
その後の怒気をはらんだ消火活動もあり
人って一瞬の出来事で変わっちゃうんだよな・・・と痛い記憶も蘇る。


美人の妹・すみちゃんは入市被爆による出血斑なのよね?


メモとってないから、思い出したら続きメモる。


原作コミックとノベライズを読んだので
(まだ会社員だった時ね)
過去2回よりは物語が入って来た。
周作の帳面が名札の形状に切られていたり
口紅の入れ物がリンからのもらい物だったり
遊郭界隈も空襲で壊滅していたり
惜しまれながら尺の都合で映像化できなかった部分も
機会があれば是非!と思わせられた。


クラウドファンディングに協力した人は
その先見の明は、鼻高々でいいと思った。




めも。
https://magazine.manba.co.jp/2016/11/28/hosoma-konosekai01/