不惑で上京

★不惑で上京

リストラ解雇された後に、東京で再就職したブラック企業を退社した後に、実家に戻らされた田舎者の独り言。

【富岡町・浪江町へ】(35)帰還困難区域を列車代行バスで浪江駅→富岡駅。

(11月5日・午前)



ページが消失されていたのでデータ復旧作業中。


10:10頃に浪江駅に到着。

7:30過ぎに出発してから約2時間半ぶり。


10:20発の折り返しの常磐線が入ってきた。

折り返しの電車は10:11着だから
私の俊足は意外と早めに着いたのかな?
(いや歩速を読み間違えるでまあまあ早足だった)

その電車に乗る娘さんを見送るお母さん。涙。


お手洗いを借りる(大事)


列車代行バスということで
運賃精算について
外国人の青年が乗務員に確認していたような感じだったが
こちらも慌ただしく乗ったので、よく分からなかった。

自転車を積み込めるか確認していたのかな?
運転手さんが手際良く床下の荷物室に載せていた。


10:30定刻に出発。
バスは朝(といっても今も朝だけど)と同じ。
同乗者は
女性親子2人連れの他は
ソロ活動中の男性4人と
あの自転車旅行の外国人青年1人の
計8人だったかな。

シートベルト着用、窓の開閉禁止、車内撮影禁止のアナウンス。

(これデータ消滅前にも書いたと思うが)
乗務員が地元の方で
帰還困難区域という故郷に帰れない状況を
毎日、毎日、言葉に出していると思うと、切なくなった。


朝(今も朝だけど)通ったジャスト界隈。


帰還困難区域を案内する看板(標識)
先程歩いた浪江駅の国道6号沿いには至る所で見られた。

10分かからずガードマンが目につき始めた。

道路と沿道の一定距離は大丈夫ということになっているが
皆さんマスクのみで防護服ではないのは気になった。

帰還困難区域といっても
取り立てて警戒が厳重という感じではないのよね。
物々しいバリケードでそれと分かるけれど。


ただ「牛踏交差点」付近だったかな

この「緊急時の避難路」という看板には緊張した。
地理院地図
Google地図
地図

交差点の北西(左上)「双葉郵便局」は休止中。


行きも通った(当たり前)「長者原交差点」付近が
福島第一原子力発電所の至近。
地理院地図
Google地図

(直線距離で2.5kmぐらい
鉄塔・送電線が目印。
これが「東京に行く電気」なのか
原子炉を冷却するための「外部電源」なのか
分からないけど。

全員が左側を見ていた。
下を向いて、左を向いて、とスマホタブレットの地図で
バスの走行位置を確認していた感じ。
静かに。
ロードノイスしか聞こえない。

自転車青年は前方席に移動して、前や左を凝視していた。
(走行中の席の移動はご遠慮なのだろうが、それは言うまい)


放射能汚染の実感が湧かないのは
歳月の経過と、作業者の皆さんの献身的な除染が進んだためだが
大熊町復興サイト」を見ると
http://www.town.okuma.fukushima.jp/fukkou/

今、見ている広大な土地(国道6号の東側)は
「中間貯蔵施設建設予定地」となっており
この先の何年か何十年家は
人間が住んだり営みを行うことはない土地ということで
間接的だが
放射線災害の異常さを感じることはできる。


「大熊選果場前交差点」の「福島さくら農業協同組合・大熊果樹選果場」

(休業中だよね?)


再開工事中の常磐線をくぐる。

右が夜ノ森駅方面。

http://www.minpo.jp/pub/topics/jishin2011/2016/07/post_13902.html
今秋にも除染着手 富岡・夜の森の帰還困難区域

 桜並木で知られる富岡町夜の森地区の帰還困難区域の除染について、環境省は今秋ごろにも着手する。4日、郡山市の町役場桑野分室で開かれた町議会全員協議会で計画を示した。
 対象範囲は【図】の通りで、桜並木と夜の森公園、桜並木につながる主要道路に沿った約26ヘクタール。道路の端から両側おおむね50メートルの範囲の宅地や道路、農地、森林を除染する。建物は約470棟、道路総延長は約4キロの見込み。
 町は居住制限、避難指示解除準備両区域の避難指示解除を早ければ平成29年4月としている。このため、同省は居住制限区域と隣接する帰還困難区域の除染に早急に着手する必要があるとの見解から、これまでの除染の範囲を広げ秋ごろに始める。
 隣接部以外の除染は新規発注になるため、開始時期は早くても29年1月以降となるという。
 同省は除染の完了時期を開始から1年以上と見込んでいる。
 同町を含む帰還困難区域の除染について、政府は今夏に方針を示す予定。夜の森地区の除染については丸川珠代環境相が実施する意向を6月に示していた。
(2016/07/05 11:30カテゴリー:福島第一原発事故

先程の「大熊町復興サイト」では
http://www.town.okuma.fukushima.jp/fukkou/
常磐線はガッツリ帰還困難区域なのだが
現在の国道6号の制限区間のように
「駅に向かう道路」「線路」「その両側の一定距離」だけでも除染して
とりあえず被曝を防ぐようにするのかな?

JR東日本常磐線の全線運転再開の見通しについて」
https://www.jreast.co.jp/press/2015/20160307.pdf
(2016年3月10日とやや古い)


定刻11:00には到着。


その足で富岡駅の窓口に
浪江駅の乗車駅証明書を持参して現金精算。
 ↑
しれっと駅を離れたら410円はキセルできるワケ。