不惑で上京

★不惑で上京

リストラ解雇された後に、東京で再就職したブラック企業を退社した後に、実家に戻らされた田舎者の独り言。

Eテレ『100分de名著forユース』第3回 生きづらさに向き合う・ロビンソン「思い出のマーニー」 河合俊雄。

 

100分de名著 - NHK

名著137「100分de名著 for ユース」 - 100分de名著 - NHK

第3回 生きづらさに向き合う
【放送時間】

2024年3月18日(月)午後10時25分~10時50分/Eテレ

【再放送】

2024年3月19日(火)午前5時30分~5時55分/Eテレ

2024年3月25日(月)午後1時5分~1時30分/Eテレ

※放送時間は変更される場合があります

【指南役】河合俊雄(臨床心理学者)

【朗読】藤間爽子(俳優)

【語り】小口貴子

取り上げる名著:ロビンソン「思い出のマーニー

養い親のもとを離れ海辺の村の老夫婦にあずけられた少女アンナ。孤独なアンナは、同い年の不思議な少女マーニーと友だちに。だがマーニーはある日忽然と姿を消す。そこには大きな秘密があった。生きづらさを抱える若者が、人々との「つながり」の中で見出す生きる意味とは?

配信期限ギリギリで見た。

 

 

米林監督のツイートで知った。テキストも買ってきた。我ながらチョロい。

4作品の1つなので、600円のうち150円分だが満足。

 

 

加藤シゲアキ先生「児童文学、侮るなかれ」

そうなんだよ。

奥が深い。

 

大泉洋さんと松田龍平さんの『探偵はBARにいる』シリーズなど映画を観ても

原作に当たるものは読んだが、基本的にミステリー小説などを読まないので

文字だけで物語を追いかける訓練が足りてない。

 

ノベライズを読んで、追体験する方が多い。

社会から離れ過ぎているので、文字を読まないと馬鹿になりそう。

 

 

原作は、子供向けということもあり、漢字が少なく読み辛い面はあったが

当時は何度か読み返した。

思い出のマーニー (上) - 岩波書店

思い出のマーニー (下) - 岩波書店

 

借りぐらしのアリエッティ』の原作『床下の小人たち』もそうだったように

 

慣れの問題。

床下の小人たち - 岩波書店

 

 

いつもは伊集院光さんなのね。

forユースなので、加藤シゲアキさんが務めた様子。

 

 

 

河合俊雄先生か、その父上の河合隼雄先生に、私の恩人が教えを受け

今は、東日本大震災など様々な災害で、子供たちの心のケアに当たっている。

 

思い出のマーニー - Wikipedia

原作の風車小屋事件は、映画では北海道ということでサイロになったやつ。

登場人物は、2時間の上映時間のために整理されたが、必要な要素は全部あった。

 

思い出のマーニー - スタジオジブリ|STUDIO GHIBLI

思い出のマーニー の検索結果 - ★不惑で上京

休日出勤と格闘しながら映画館に通ったの、楽しかったなあ。

 (高田純次三原則違反)

劇伴(サントラ)は、冒頭でちょっとだけ使われたような。

 

 

河合先生は「裏切られ、それでも許す」過程を「ワクチン療法」と例えたが

反ワクチンの人が聞いたらビクッとしそう。

テキストでは「通過儀礼」ともあった。

 (バレラスに向けデスラー砲を発射することと似ているらしい)

 

「忘れないわ、永久に」の辺り、ほぼセリフの言い回しは原作を踏襲している。

 

加藤先生は「デスノート」と例えた。(笑)

許すことの困難さと、乗り越える経験の大事さを説いた。

平易な言い方とすればショック療法なんだろうな。

 

そして忘れる≒許すことの大切さを繰り返すことで、耐性・諦めが身につく・・・?

 

 

マーニーは「イマジナリーコンパニオン」実在していた祖母(育ての親)との邂逅。

ラジャーは「イマジナリーフレンド」想像力の産物・大人になる過程。

児童文学は難しい。

 

その英国児童文学は、何かしら戦争(第二次世界大戦)を引きずっていると

宮崎吾朗監督は(も)指摘しているが

ロンドンの天気のように、鬱屈とした暗い部分・負の匂いがする。

 

『マーニー』はジブリ作品でも、指折りの不幸な幼少期を送るアンナ(杏奈)だが

リアル英国少年少女は、文学の主人公よりも大小マシな生い立ちでしょ?

という、相対的に救いの手を差し伸べるものなのかな。

 

 

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