http://gme-movie.com/
http://hlo.tohotheater.jp/net/movie/TNPI3060J01.do?sakuhin_cd=009642
(2014年になっても検索サービスから来られる方が多くて困惑するなぁ)
午前中はダウン。
連日の徹夜&睡眠不足がたたって
東京に来て、初めて午前9時を回って起床。
ベッドの中で読みかけの本を読んでいた。
ハードカバーが4冊も溜まっている。
午後から日が差すようになったから外出しようと思った矢先に
本作が封切りされたのを思い出した次第。
東京に来て3本目の映画。
『ひみつのアッコちゃん』『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q』に続いて。
『巨神兵東京に現わる劇場版』も入れると4本目。
求職期間中、劇場に足を運ぶ日は
レイトショーと、毎月1日・14日などの特定の安い日ばかりだった。
何でもない日の鑑賞料金1,800円が痛くも痒くも感じなくなった。
鼠の国は入国1回につき6,200円。
ラグビー関東大学対抗戦ならA指定席でも3,000円する。
金銭感覚が麻痺したのではなく趣味=映画になったのかなと思った。
カップルが10組ほど、単身の男女がそれぞれ10人ずつぐらいと
予想外にお客さんが多かった。
こじんまりとした劇場の座席の傾斜が急で観易かったが
椅子の左右の幅が狭かった。
遅れて来たオッサンが、ビニール袋をガサガサうるさかった。
映画泥棒が、コミックダンスから集団演技に変わっていた。
★以下、一応、ネタバレ注意。
「グッモーエビアン!」
・・・エビアンて。
ミネラルウォーターかと思ったのは正直なところ。
冒頭の字幕・ネイティブアメリカンの言葉を読み覚えてて
大泉さんがいつ死ぬのか、ズーッと気になった。
予習なし。
wikipediaのページも無い。
例によってパンフレットへの走り書きを書き起こす感じ。
原作は日曜日に銀座の丸善さんで買った。
お話の舞台は名古屋。
当たり前だがみんな違和感ない名古屋弁を操る。
音楽は吹奏楽団など、楽器は打楽器・ギター・ベースなどの経験者だが
ロック、パンクは趣味ではない。
どちらかといえば忌避する傾向はあった。
が今回
何らかのメッセージ、エネルギーは伝わった気がした。
●アキ・麻生久美子
ダブル主演の片方。
実生活でも新米ママ。
相変わらずめっちゃ可愛い。34歳の母とは思えない。
スーツ姿はクールビューティ。
ギターは本当に演奏したらしいが、あの長い爪でどうやって弾いたのかしら。
どこらへんにあるアパートを借りたのか分からないが
ちゃんと年頃の娘に個室を与えているのは、やはり母だなと説明不要の設定。
立膝で食事する姿がロックだが、お行儀悪いよね。
娘が真似していなかったのは、行き届いた躾の成果か?
●ヤグ・大泉洋
ダブル主演のもう片方。
実生活でも新米パパ。
39歳とは思えない跳んだり跳ねたりの大ハッスル。
ジュンスカやブルーハーツを思い出させるパフォーマンスは監督の狙い通りかな。
原作者曰く、ウザさ加減などは(も)ピッタリの配役らしいが
実生活とは逆に、アキの2〜3歳年下の設定だったので
しばらく話が理解できなかった。
ヤグカレーはスープカレーではなくインドカレーっぽかった。
そして、カレーを食べながらウンコの話をするデリカシーの無さは
『おにぎりあたためますか』等でも見せる空気の読めない大泉さんの天然さの一端でもある。
●ハツキ・三吉彩花
実は本当の主役・ヒロイン。ハツキの成長物語。
凛とした美しさを備えた16歳。
さすがに中学生には見えんなぁ。最近の若い子は成長が著しいなぁ。
ミラバケッソの成海璃子さんに似ていると思った。
美しく長い黒髪が素敵。あ、演技も素敵よ。
作中2回(トモちゃんと喧嘩した後と、ヤグに頬を打たれた後)泣いた場面は
もらい泣きはしなかったが、じんわりと伝わる名演技だった。
声が裏返る程の本気の親子喧嘩シーンは、ほのぼのムード溢れる本作の中での屈指の名場面。
セーラー服のスカーフはカーディガンを着ても出すモノなのかな?
あと、母に言われたとはいえ制服のスカートは余りに短くし過ぎで引いた。
母を思い、中学校を卒業したら就職すると言ってたが
エンドクレジット付近でブレザーを着ていたから高校に進学したようで安心した。
(ん?なぜ安心?)
●トモちゃん・能年玲奈
実は、次の朝ドラ(連続テレビ小説)『あまちゃん』のヒロインの実力派俳優さん。
女子便所の掃除の場面の、えんじ色のダサジャージがお似合い。
最初はハツキより短いスカートとソックスで、後の伏線だったのかな。
はっちゃんに無い底抜けに明るいキャラの裏に隠された家庭の事情。
ミスドでハツキと喧嘩した後の泣きのシーンは、あと10秒は見ていたかった。
あと、ハツキに謝る時に一瞬、目線を外した。演技指導はあったかもしれないが映画素人の私が見て「すげぇ」と思った。
ちゃんと喧嘩できる友達って大事。
中学校を卒業した段階で”ハツキの両親”の復活ライブを見に鹿児島から一時戻った。
楽しそうなライブハウスでの収録の裏では、パンフレットにあったが、かなりハードだったとか。
●土屋アンナ(友情出演)
本物のロックだし。
フリマの売り子さん役でイイ感じだった。
友情出演ということで、さすがに歌わなかったが、終盤のライブハウスの場面では
一節、何等かあってもよかったかな。
●小池栄子・小川先生
ハツキの担任。若干の嫌な役をソツなく演じる。
ウリナリ晩年にレギュラー出演していたの頃初々しさは、いい意味で消え失せ
完全に本格派女優さんになっている。
●塚地武雅(ドランクドラゴン)
『アッコちゃん』以来の演技に期待したが、チョイ役すぎた!
劇中歌。
「羽根ならあると彼女は泣いた」
本当に歌詞はヤグ=大泉さんが考えたのかな。
やっぱり若干のブルーハーツ。
「この木なんの木」
ギター弾き語りで若者のお花見に乱入するヤグ。
微笑ましく見る妻と娘。
「今日の日はさようなら」
ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破で林原めぐみさんが歌っていた。
やっぱり若干のブルーハーツ。
卒業シーズン先取りということはロングラン上映も視野に入っているのか?
全体にチョイチョイと、話の流れに関係ない韓国やK-POP、韓流ドラマのネタを挟んで
イラっとした。
原作小説にエピソードがあるのかな。
三吉さんが韓国ファンということもあるのかな。
また、時流なのかもしれない。
最後は、大泉さんは死ななかった。
それだけでなく「え・・・これで終わりか?」という感じでエンドクレジット。
腕時計は一度も見なかった。
雲を掴むような作品だったが、ほっこりした。
2時間かけて帰宅する間に、パンフレットを熟読した。
翌日の日曜日に、原作小説も買ったわけ。
不惑の年末がこんな調子で、いいのだろうか?
まあええやろ。1年と少々ぶりの普通の年末だもの。
もう一回、観てもいいな。
華やかですなあ。
しばらく節電、忘れようや。
★