不惑で上京

★不惑で上京

リストラ解雇された後に、東京で再就職したブラック企業を退社した後に、実家に戻らされた田舎者の独り言。

『神様はバリにいる』観た。上映中断なう!

NHKホールと放送センター。


http://www.kamibali.jp/
https://hlo.tohotheater.jp/net/movie/TNPI3060J01.do?sakuhin_cd=011616

正確には「上映中断わず」かな。


3年ほど前のリストラ解雇から始まった邦画ファン人生で
およそ50本ほど劇場で鑑賞しているようだが
始めての水入り。

突然の黒画面(エンドクレジットかと思った)から上映再開まで10分ぐらいかな。

錦糸町の全館で上映が停止したらしく
係員君が何度か復旧状況の説明をしてくれた。

ホストコンピュータのトラブルかな。
何十人かのお客さん、特に声を荒げるでもなく
帰った人も居たが、ほとんどの人は大人しく待っていた。

物語の最後も最後、ここで終わるか?というタイミングだったので
上映再開までじーっと待っていた。



そうそう
パンフレット売り切れだった。
上映期間中の作品に品切れを起こすなど言語道断だが
他の劇場では既に公開が終了されており
費用対効果を考えると、時期的にはそんなものなのかな。
まさかのパンフレット未入手も初めての経験。

週明けに東宝に電話するか
関西人時代にチョイチョイ利用したパンフレット専門店に問い合わせるか
思案中。


そのお陰か知らんけど
予定より15分ぐらい遅くなった帰りの総武線は座れて終点まで仮眠。
周りの状況に感謝。
バスは時刻表からえらい遅れて来た。
時刻通り来ないのが相場なので、来ないよりマシと感謝。



感想はぼちぼち。
シリアスば場面は幾つか有ったが、基本はとにかく笑えた。


コレ、実話らしい。
http://dekasegi.jp/about/
本編ではインドネシア語が堪能な場面がなく
リアリティ的にどうなん?とは思ったが、そこは「人情」だな。



アニキ(堤真一
バリ島に住む謎の大富豪。
ALWAYS 三丁目の夕日』の鈴木オートな感じの豪放さは
原作者ご本人にも通じているのかな。

小汚い関西弁を駆使して捲し立てるのは
関西人の印象を悪化させようと画策する業界の慣習か?と思ったが
この世の大概の悪者は標準語≒東京弁なので杞憂・被害妄想だな。
(もう私、関西人じゃないけど)

信じた人に裏切られたと思ったのは、理解不足だった。
他人のせいにしないアニキの哲学。

悪い噂が広まったが、寄付した学校の先生の証言で疑いが晴れた。
情けは人の為ならずを具現する脚本。

金貸しをして無一文となり、貸した人が権利書をくれて大富豪へと至る展開は
真実なら凄い巡り合わせなのだが、要するに”元手”が必要だな(笑)

公式サイトの「語録」だけ読んでもサッパリだが
本編を鑑賞した後なら、なるほどねと思える所もある。
(思えない所もある)

あとさ、在住歴が長いなら、置き引きに遭うようなカバンの置き方、しないよね。


祥子(尾野真千子
もう少し可愛く撮れないか?
探偵はBARにいる2』の弓子の名演技と比べコミカルタッチ過ぎて何とも。
逆に、東京人の設定らしいが、アキニとの関西弁での掛け合いが
ナチュラルだった。はず。

婚活ビジネスに失敗し借金を抱えた元社長。
借金800万円で死ぬには、まあ確かに動機が浅いかもだが
「安く」はない。
高給取りの癖に庶民を演じて節約の発言をするテレビ人のようで
何となく嫌な展開だったのは正直な所。

アニキに連行され滝に飛び込む時に、惜し気もなくセミヌード披露したが
なんとなく、いとうあさこ浅倉南)を思い出したのは内緒。

最後の出版は、やはりコメディなんだ・・・。


リュウ玉木宏
息が爽やかそうなハンサム。
約束されたエリート眼科医を捨てバリに留まった素敵な人生。
ボランティアとはいえ医療行為していいの?
学校で認められているので、アニキの幼稚園計画も進んだのだが・・・。

ある種の「気分屋」であるアニキを見限ったと思ったら
一人で再建の準備をしていたハンサム。
こういう右腕に出会えた幸運があるアニキは「持ってる」というのかな。

幼稚園はレンガ造で大丈夫?
インドネシア地震多発地帯だが平屋ならいけるか。

のだめカンタービレ』観ておけば・・・と思った。



杉田(ナオト・インティライミ
チャラい借金取りと思わせる仕掛けにニヤリ。
パーティで受付嬢だった祥子社長を突け狙うストーカーまがい。
成功しない原因を自分以外に求める祥子の、責任転嫁人生の犠牲者の具現かな。

現地の悪い噂を鵜呑みにするのは実は素直な青年なのかな?

ってか、お見合いパーティに行けるイケメンと財力があるなら
後は数打ちゃ当たるんでないか?大丈夫じゃね?と
途中で気が付いて白けた(笑)



アデさん
夢多いアニキの犠牲者である現場監督。
失踪したのは結果的に恩を仇で返す形になったが
日本のように自殺や過労死ではなく蒸発を選んだのは
イスラム教でもヒンズー教でもなく独特の宗教観を持つバリならでは?

心筋梗塞の奥さんを放り出しての失踪はよくないね。
とはいえ
奥さんの入院費用は当然、追い詰めたアニキ持ちなのだろうな。

息子が置き引きした祥子とアニキのバッグは結局、どうなったっけ?






結論
「空元気が大事」。
財力という背景があるからと冷めた所もある。

「悲観はマイナス」。
ポジティブ過ぎもアレだが、先回りし過ぎな私の思考への回答の一つかな。
祥子が再起したワケではなく”途上”なのがモヤモヤするが
人生、全部が全部ハッピーエンドではないということだろうな。

すごい合成・CG・VFX、美しい風景などがあるでもなく
2時間ドラマでもよくね?と思ったし
堤真一さん&尾野真千子さんでなかったら足を運ばなかったのは正直な所で
単に嫉妬全開の胸糞映画だったと思いながら観た自分は
心底、心が貧しいなと思う今日この頃・・・。




すっく!