不惑で上京

★不惑で上京

リストラ解雇された後に、東京で再就職したブラック企業を退社した後に、実家に戻らされた田舎者の独り言。

オムニバス映画『アニバーサリー』&上映前トークショー、観たよ。

http://www.anniversary-movie.com/introduction/

色々あって予定の残業をせずに会社を出た。
ふと上映を思い出し、地の利を生かして夜の新宿へ。

新宿バルト9」と思い込んで行った先は「新宿ピカデリー」だった(笑)
雨の中、思わぬ遠回りに一人で苦笑。

・・・いい加減、東京の地理、覚えろよ。



窓口でチケットを押さえて
(KINEZOもガラケー向けサービス終了・・・)
駅に(って駅沢山あるけどw)戻って
月末に退社する同僚への餞別を物色して時間稼ぎ。

スタバではない某カフェーで一服。


初めてのバルト9での視聴。
さすがにロビーは閑散、劇場内も半分ぐらいだったかな。
それでも、雨の平日に映画館にやって来る物好きさんに好感。

椅子に幅広なフックがあった。
TOHOシネマズには見られない優秀なサービス。
(引っ掛かる可能性もあるkど)


定刻通り?上映前のトークショー開始。
森谷雄監督、本広克行総監督、高橋栄樹監督、萩原健太郎監督の並び順だったかな。
映画論をひとしきり語り、川上アキラ氏を招き入れ。
http://www.anniversary-movie.com/category/news/

トークテーマは「アイドルと映画」
ももいろクローバーZのプロデューサー兼鬼軍曹エピソードを
進行役の森谷監督とモノノフの本広監督が『はじクロ』を交えて空気を暖めて
高橋監督のAKBなどのMVでのアイドル思い出話、などで盛り上がる。


本編キャストでは、玉井詩織さん以外に
鈴木福くんと





あと4時間で休日出勤なので、ひとまず寝る。


・・・休日出勤を終えた。



お目当ての玉井詩織さん以外は
鈴木福さんと、入山法子さんぐらいしか分からない。


1「ハッピーバースデー」
佐々木敦規監督「あつのりん」が本編を撮ったのね。
チンピラっぽく生きる若葉竜也さんのやれれっぷりが潔かった。
鈴木福くん、いや福さんは天才。

玉井さん、かなり脇役。でも、大画面でも超絶可愛かった。笑い。
特に若葉さん演じる健司から交際を申し込まれ瞬時に「無理!」と返す時の
困惑の表情が、女優さんって凄いと唸った。

あと、ももクロを最高に料理する人・東京03飯塚悟志さんが
「ブス!、ブス!」と罵る場面が、言わされている感が見えて
演じることの大変さに心が痛んだ。
(実はドSだから喜々としてやってたり?)




2「生日快樂十分幸福」
日本映画界の巨匠・本広克行総監督の作品。
ほぼ、台湾観光当局とのタイアップか?という旅番組風。
小橋めぐみさんのキュートなビューティ加減を上手に切り取っていた感じ。

3回リピートされたストーリーは正直理解できなかったし
劇中で監督役の青木崇高さんがほぼ映らない衝撃の映像だし
総監督と劇中監督で言葉攻めしてヒロイを泣かせるし
(演技演出と思うけど)オムニバスの難しさに戸惑ったぜ。

やらせをやらせと開き直る画とナレーションには敬服。


青木さんは『ちりとてちん』での印象と大きく変わっており
(優男・細い男からワイルド・骨太)役者さん凄いって思った。




3「記念日が行方不明」
アイドル大好きらしい高橋栄樹監督。
登壇者全員が唸った女優・乃木坂46伊藤万理華さんの
褒めてます→まんまるな笑顔と泣きの演技が魅力的だったのは理解できた。

栗原類さんのシュールな案内人がチョット怖かった。
告白してお断りの紙袋少年の心の痛み、分かるぞ。

「敢えて何かをを意識せず、毎日、自然体で生きよう」という感メッセージかな。




4「五十年目のシンデレラ」
5本の中で最も映画らしい映像は萩原健太郎監督の作品。

音尾琢真さんはTEAMNACSでありnoちゃん。
出演時間は短かったが私の心に残る安藤源八だった。
目と目の間は離れていても、あなたの心は離さない。

中村嘉葎雄さんは「しあわせのパン」で知った。
奥さんに恵まれない役という印象なのは
何でも演じられる方ゆえのキャスティングと思った。

松原智恵子さんが凄く上品な奥さん。
痴呆・ボケ老人→認知症を悲しいほどリアルに演じてた。

5本の中で唯一「救われない」結末に心が痛んだ。
(奥さんの記憶が一瞬戻ったがすぐに症状が再発したからね)


・・・そう思うと、我が父は最後まで私を私を分かってた。
(らしい。母曰く)


5「#地上300mのタダオ」
素敵なラブストーリーは森谷雄監督。

売れない芸人の淵上泰史さん・忠雄が放送作家に転身したのは
どこかで聞いたことあるエピソードだが記憶違いかな。

忠雄の彼女・入山法子さん・晴子は35歳のリミットに焦って
白黒つけようと躍起になるのは、現実社会でもあるのだろうな。
http://www.nhk.or.jp/gendai/articles/3158/1.html

入山さんは、内村光良監督の舞台『エルダーソルジャーズ』にご出演で
http://ameblo.jp/iriyama-noriko/entry-10401716562.html
今でも全然美しいなーと見入った。

プロポーズの言葉が、熱気球のバーナーでかき消されるのは
1回目は笑えるが2回目以降はしつこいと思った。
生意気で申し訳ないが、早く言わせてやれよ!って思った。



最後に、誰の親が誰で、誰の友人が誰で、とキャストがつながっていった。

オムニバス作品ではありがちと書いてる人もいたと思うが
私は「すげー!」って思えて、ある意味、幸せな人間だと思った。


トータス松本さんの主題歌がイイのよ。
役者としての演技も、もう少し見たいと思った。
サントラ、出るのかな?出ないかな?




23時20分ごろに終演したかな。
万雷ではないものの拍手が起きたぞ。すげえな。


終電はまだ先だけれど、眠らない街・新宿は声掛けが凄くて
(腕をつかむとタイーホだから声だけだけど)
かなり怖かった。



ハートウォーミングというには
老夫婦のエピソードの悲しい結末があるので
若干、うーんという気分だったが
映像の切り取り方の多彩さが面白かったよ。


観て損なし。