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事故の直後から始まる“闘い”に備えて。
— 乗りものニュース (@TrafficNewsJp) 2022年12月10日
【自賠責の値上げ前に国交省「交通事故被害者ノート」作成 国民負担“賦課金”の使い道に?】https://t.co/kQ9mS8AFe4
自賠責の値上げ前に国交省「交通事故被害者ノート」作成 国民負担“賦課金”の使い道に? | 乗りものニュース
2022.12.10 中島みなみ(記者)
自動車の自賠責保険料が値上げされる見込みです。財務省による運用益の一般財源への借入に端を発した問題ですが、自賠責の本務である交通事故被害者の救済も強化へ。その試金石となり得る「ノート」を国交省が作成しました。
国民負担になる自賠責の“賦課金”値上げ前に
保険料賦課金の値上げを前に、自賠責保険制度を担当する国土交通省保障制度参事官室は、いっそうの被害者支援の強化に乗り出しました。交通事故被害者団体の要望を受けて「交通事故被害者ノート」を作成。事故直後や後遺症で苦しむ被害者家族や遺族の問題解決の一助として無料配布します。
ノートについて説明する斉藤鉄男国交相(中島みなみ撮影)。
「被害者支援の強化」を目的とする自賠責の賦課金の詳細は決定していませんが、2023年度にも1台150円程度で上乗せされる予定です。救済に充てられる自賠責の運用益を財務省が一般財源に繰り入れ(借り入れ)、約6000億円分が未返済であることから、救済事業のための資金が不足しているのが現状です。
自賠責保険の賦課金は現行では、加害者が定まらないひき逃げ被害者支援で約32円ですが、これとは別に、被害者救済事業をさらに充実して、安定的継続的に維持するために新たな賦課金が設定されます。
斉藤鉄夫国土交通相は12月6日の会見で、「交通事故被害者ノート」の作成の狙いを次のように話しました。
「交通事故被害者や家族、遺族が、事故直後で混乱している中でも、事故状況の記録を残せるよう、さまざまな支援制度を知ってもらえるよう作成した」
ノートは約70ページ。最初に、事故にあったときの心構えが短くまとめられています。その内容は、被害者であり支援団体としても活動するノート作成協力者の声をまとめたもの。《交通事故は人生の緊急事態です。不安や困りごとを相談し、一人でがんばらないでください》と、始まっています。
被害者にとって最も重要な「事故の状況」は、チェックリストを確認するだけで必要なことがわかるようになっているほか、ノートに記載された質問に答えるようにして記入すると、事故の記録が出来上がるようになっています。
国交省保障制度参事官室は、被害者救済対策のあり方を再定義する検討会を2020年夏~21年夏にかけて開催。療護施設や脊髄損傷や高次脳機能障害を抱える事故被害者のリハビリの機会確保を盛り込んだ報告書をまとめました。交通事故被害者ノートの作成は、この検討会の中で提案されたものです。
【次ページ】 被害者支援制度を、事故に直面する人に届ける
打ち出された被害者救済対策の充実提言は新たな賦課金の議論につながり、約8000万台の自賠責保険料の実質値上げにつながりました。事故被害者の救済と自動車事故被害者対策費の確保議論が結びつけられたことについての困惑は、被害者の中にもあります。
交通事故被害者救済ノートには行政のさまざまな被害者支援制度が紹介され、家族の困りごとを記入する中で、どの制度が利用できるかが見えてくるようになっています。被害者が直面する課題について時系列と重要度に応じて章立てが整理され、
・被害者と家族について
・自賠責保険制度について
・警察、検察、裁判について
・支援者や窓口の連絡先
・利用できる制度の窓口についてと、続きます。
多くの被害者は混乱の中で支援制度を把握できないままでいます。ノートを開くことで、事故直後から始まる“闘い”の全体像を知ることができます。
作成に携わった保障制度参事官室の担当者は、「事故の当事者と支援団体がいっしょに書き込んでいくこともできるように作成している」と話します。
自賠責保険料の賦課金により、本来の目的である交通事故被害者の救済が強化される。写真はイメージ(画像:写真AC)。
交通事故被害者ノートの作成を働き掛けた支援団体「途切れない支援を被害者と考える会」は、犯罪被害者の体験をもとに被害者ノートを作成。被害者の回復を手助けしていました。今回の「交通事故被害者ノート」は、その被害を交通事故に限定して、より詳しく対策を説明した内容です。被害の程度によって必要性は変わってきますが、困った時のために存在を知っておくことで役に立つかもしれません。
12月6日からは国土交通省の自賠責ポータルサイトや自動車事故対策機構(NASVA)のサイトからダウンロードが可能です。12月19日頃からは、都道府県の犯罪被害者向けの総合窓口でも配布を予定しています。
自動車ユーザーの負担は、被害者救済対策のさらなる充実につながるのか。交通事故被害者ノートの活用は、その試金石になります。
【了】
自賠責の値上げ前に国交省「交通事故被害者ノート」作成 国民負担“賦課金”の使い道に?(乗りものニュース) - Yahoo!ニュース
12/10(土) 9:12配信
警察でも国土交通省でも、専任の職員担当者を付けて
加害者の刑が確定し、被害者が法的に救済されるまでサポートするとか・・・
まあしないよな。
そのための任意保険の弁護士特約(お値段するよねー)なんだろうから。
警察・検察が(司法・裁判所か、ということは議員か)
民事上の賠償義務を果たさない加害者をきちんと処罰しないので
被害者が泣き寝入りする社会が、昭和の時代から、ずーーーーっと続いている。
他の記事・識者の見解
国交省が「交通事故被害者ノート」作成 6日から配布開始 - 産経ニュース
2022/12/6 11:36
国土交通省は6日、交通事故の被害者や遺族らが自治体などから受けられる被害者支援制度をまとめた「交通事故被害者ノート」の配布を開始したと明らかにした。事故直後の混乱している中でも事故の状況を記録に残せるようになっており、民事裁判や刑事裁判に役立てることができる。
斉藤鉄夫国交相は6日の閣議後記者会見で「ノートの作成にあたり、複数の交通事故被害者の熱心な協力をいただいた」と述べた。
国交省によると、被害者らからの強い要望があり、約1年前から作成を検討。自動車事故に特化し、自賠責保険制度や手続きの流れ、警察や検察庁の支援制度などを分かりやすくまとめたという。国交省の担当者は「多くの支援制度があるということを知っていただきたい。自身の気持ちの整理、心を落ち着けるためにもすごく大切なことだと思う」と話した。
被害者ノートは、国交省や独立行政法人自動車事故対策機構(NASVA)のホームページからダウンロードできる。今月下旬以降は全国の都道府県にある犯罪被害者の向けの対応窓口でも配布される。
国交省が「交通事故被害者ノート」作成 6日から配布開始(産経新聞) - Yahoo!ニュース
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交通事故記録を残す、支援制度を知る…被害者向けのノートを作成 国交省(レスポンス) - Yahoo!ニュース
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国交省、交通事故被害者向け支援制度をまとめた「交通事故被害者ノート」作成(日刊自動車新聞) - Yahoo!ニュース
12/10(土) 9:12配信
「乗りものニュース」のみコメント数が異常に多いのが不思議。
ネット世論の識者・ヤフコメラーさんって、土曜日が休みなのかな?
国土交通省
https://www.mlit.go.jp/report/press/jidosha02_hh_000531.html
ホーム>報道・広報>報道発表資料>
「交通事故被害者ノート」の配布を開始します
~支援者とつながる、交通事故の記録を残す~
令和4年12月6日
国土交通省では、交通事故被害者ご本人やそのご家族・ご遺族(以下、「被害者等」という)が、事故概要等の記録を残していただくことや、警察や自治体、民間被害者支援団体等で行われている支援制度を知っていただくことなどを目的とした「交通事故被害者ノート」を作成しました。本日から配布を開始しますので是非ご活用いただければ幸いです。
交通事故被害者ノート
国土交通省では、自動車事故にあわれた方々に少しでもお力添えできればとの思いから、
自動車事故被害者ご本人やそのご家族などが、事故の概要等の記録を残していただくこと、
警察や自治体、民間被害者支援団体などで行われている支援制度を知っていただくこと
などを目的とした「交通事故被害者ノート」を作成しました。
事故被害者皆様の不安の解消やサポートにつながることを願っております。■ 電子データ (PDF)〔A4両面印刷するとノートになります。〕
令和4年12月19日頃より ナスバ((独)自動車事故対策機構)主管支所 及び
都道府県の犯罪被害者向けの総合的対応窓口にてノートの配布を予定しております。窓口一覧はこちら(PDF)
※窓口での受け取りをご希望される方は必ず最寄りの窓口へ事前に御連絡をお願いします。
PDF・76ページ(笑)
被害を受け混乱した状態の被害者サイドに、延べ76枚(38枚)も印刷させるのか。
事故処理を管轄する交通警察が、率先してこの分厚い(?)冊子を持参して
今後の手続きについて説明するなどのサポートすればいいのに。
警察(警察庁)は国土交通省ではなく、国家公安委員会の下部組織なので
(あと、民事不介入という人手不足の言い訳)
「そんなこと知らねえよ」という話かもしれないが。
財務省の借りパク
消えた6000億円! 自賠責保険の積立金を「借りパク」した、財務省の誠意なき態度と役人天国ニッポン | Merkmal(メルクマール)
2022.11.20 日野百草(ノンフィクション作家)
財務省が、自賠責保険5952億円を完済するめどは立たないと釈明した。本当にこのままでいいのか。
消えた6000億円! 自賠責保険の積立金を「借りパク」した、財務省の誠意なき態度と役人天国ニッポン(Merkmal) - Yahoo!ニュース
11/20(日) 8:11配信
国の一般会計が自賠責保険から「借金」していた | 岐路に立つ日本の財政 | 東洋経済オンライン | 社会をよくする経済ニュース
財務相は「1回ですべてお返しするのは無理」
土居 丈朗 : 慶應義塾大学 経済学部教授 2022/11/28 8:00
目下、第2次補正予算案の審議で多忙な鈴木俊一財務相。一般会計から自賠責保険への「借金」返済については「1回でお返しするのは無理」と答えた(写真・Bloomberg)
国の一般会計が自賠責保険から「借金」していた/鈴木俊一財務相は「1回ですべてお返しするのは無理」と回答(東洋経済オンライン) - Yahoo!ニュース
11/28(月) 8:01配信
こういうの、目的外利用で犯罪と思うが、警察や検察は微動だにしない。
政治家や官僚・公務員は、国民を統治できる能力があるのに
仕事ぶりが悪いので尊敬されないの、気の毒に思う。
もっとも、当人たちは豊かな暮らしで、下々の評価などまったく気にしないけど。
よし、今日も無職が政治を語ったぜ。
早く体を(頭も)治して早く社会復帰したい。
重い自動車税のイラスト | かわいいフリー素材集 いらすとや
沢山の税金で押しつぶされた車のイラストです。
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