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能登半島地震・超近距離津波?
研究者が口にする“超近距離津波”の難しさ “半島回り込んで浅瀬で高くなったか”最大5.1mの津波 「土地の隆起」や「周期の早い津波」が調査をさらに困難に#読売テレビニュース #能登半島地震https://t.co/raA0EOrv3f
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限られた時間で避難は…震源に近く短時間で街を襲う"超近距離津波" 沿岸部の海底隆起が原因か? #読売テレビニュース #能登半島地震https://t.co/2vcuwtbIEw
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地震発生から最速わずか1分で到達 能登の港町を襲った「超近距離津波」 |日テレNEWS NNN https://t.co/rFLupcDYdu
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地震発生から最速わずか1分で到達 能登の港町を襲った「超近距離津波」 |テレ金NEWS NNN
2024年1月16日 21:35
www.youtube.com能登半島地震では、揺れの直後に沿岸部を津波が襲いました。震源が近かったことでこれまでとは違う姿だった津波。専門家たちの調査に同行すると、今回の津波ならではの“ある特徴”も見えてきました。
車は杖をついた89歳の女性を追い抜きます。
そのまま避難所に向かおうとしていましたが、女性を乗せるため、車は元来た道を引き返します。この白丸地区、すぐそばに海が広がっています。
男性「地震が起きたけど上に行かないの?」「車に乗りなさい」
女性を乗せようとしますが、後方のカメラには迫りくる津波の姿が。
女性「みんなどうしたの?」
男性「みんなもう上にあがったよ」車は間一髪、津波から逃れることができました。
<津波のシミュレーションCG>(東北大・越村俊一教授らのシミュレーション アドリアノ・ブルーノ准教授(災害研)作成)今回起きた津波についてのシミュレーションです。
南北の方向に発生した赤色が津波。波は半島の先端にぶつかったあと、回り込むように進みます。東側の水深が浅い場所を進んだ結果、珠洲市などで被害が大きくなりました。
<津波地図CG>
さらに別のグループの現地調査で、浸水の高さは志賀町で最大5.1メートル、珠洲市で4.7メートル、能登町で3.2メートルだったことが明らかになりました。《現地調査②》(石川・輪島市・1月11日)
この日、輪島市内で調査をしていたのは金沢工業大学の有田守准教授らのグループです。震源が近いため、最速でわずか1分で到達した“超近距離津波”。従来の津波と違い、その高さを割り出すには難しさもあります。
金沢工業大学 有田守 准教授「建物のガラス面についた津波の痕を見つけて、そこの高さを測るんですけど津波の周期が短いので津波に建物が浸かっていた時間が非常に短くてそれを見つけるのがかなり難しいというのが今回の津波の調査の難しい点です」
《説明CG》
震源が遠い場合、津波は間隔をあけて、長時間にわたり押し寄せます。浸水時間が長くなり、痕跡が残ります。一方、今回のように震源から近いと短時間に津波が一気に押し寄せ、水も早く引くために痕跡が少ないというのです。
さらに調査を難しくしているのが津波は到達したものの、想定以上に被害が少なかった場所も多く存在していることです。
《現地調査①》(石川・輪島市・1月11日)
原因の一つとして考えられるのがこの岩の山。隆起した土地です。
実は波消しブロックの右側は元々は海底でしたが、地震によって盛り上がり、地表に露出しました。
《説明CG》
地震によって、隆起が発生し、結果としてこれが“天然の防潮堤”の役割を果たしたという側面があります。《せりあがった防潮堤》(提供:産総研地質調査総合センター)
こちらの輪島市門前町では最大でおよそ4メートルも隆起していました。《地理院地図比較》(国土地理院より)
また、能登半島の沿岸部では海底が総延長でおよそ90キロ、面積にして4.4平方キロメートルが隆起して、新たな陸が生じました。
金沢工業大学 有田守 准教授「海底の地盤が海面上に露出したことに一番驚きました」
(Qこれほどの隆起は珍しい?)
「かなり珍しいと思います」(津波の映像・視聴者提供 石川・能登町・1月1日地震発生約30分後)
わずかな時間で街を襲う“超近距離津波”。まだわからないことも多い中、限られた時間でどう避難をするのか。今こそ確認する必要があります。
研究者が口にする“超近距離津波”の難しさ “半島回り込んで浅瀬で高くなったか”最大5.1mの津波 「土地の隆起」や「周期の早い津波」が調査をさらに困難に
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Yahoo!ニュース(読売テレビ)1/16(火) 15:30配信https://t.co/wOE50jsPYT#金沢工業大学 #令和6年能登半島地震
研究者が口にする“超近距離津波”の難しさ “半島回り込んで浅瀬で高くなったか”最大5.1mの津波 「土地の隆起」や「周期の早い津波」が調査をさらに困難に(読売テレビ) - Yahoo!ニュース
1/16(火) 15:30配信
「地震発生直後に一体何が起きたのか…」
1月1日に発生した能登半島地震では、沿岸部を津波が襲いましたが、気象庁では急激な土地の隆起で津波の高さを観測することができなかった場所もありました。このため、専門家らが様々な方法でその姿に迫ろうとしていますが、調査に同行すると、その難しさも見えてきました。複数の専門家らが口を揃えるその理由が、今回の津波が“超近距離津波”だったことです。
【動画】限られた時間で避難は…震源に近く短時間で街を襲う"超近距離津波"
読売テレビニュース
能登半島地震では、震源が近く、半島の先端に位置する珠洲市などでは、わずか1分で津波が到達したとみられています。
一方、気象庁ではこの津波について、機器の不具合などで十分な観測ができず、その姿は正確に掴めていません。このため、専門家らがシミュレーションや現地調査など様々な方法で、どこにどれくらいの津波が押し寄せていたのか、その姿に迫ろうとしています。
■現地調査では最大5.1メートルの浸水高も
読売テレビニュース東北大学災害科学国際研究所の越村俊一教授らのグループが行ったシミュレーションでは、地震によって発生した南北方向の津波が半島にぶつかって、回りこむ形で珠洲市や能登町に到達。
能登半島の東側には「陸棚」という比較的水深が浅い場所が広がっていることに加え、港周辺は狭くて水深が浅かったことから、津波が一層高くなって、被害を大きくした可能性があることがわかりました。さらに輪島市や志賀町などの半島の西側にも、この回り込んだ津波が到達していたとみられることがわかりました。
実際、京都大学防災研究所の森信人教授らが現地で津波の痕跡などを調査をしたところ、浸水高は志賀町で最大5.1メートル、珠洲市で最大で4.7メートル、能登町で最大3.2メートルだったことが明らかになりました。
■調査の難しさ①土地の隆起
提供:産総研地質調査総合センター一方、記者が専門家の現地調査に同行させてもらうと、今回の地震の特徴である“超近距離津波”ならではの調査の難しさも見えてきました。
石川県輪島市の輪島港は震源から近く、1日午後4時21分に1.2メートルの津波が観測されましたが、これを最後にデータが入りませんでした。データの計測を困難にしたのが土地の隆起です。能登半島地震の被災地では東日本大震災でもなかった規模で土地の隆起が起きています。
11日、取材をしていると、地震後、初めて海岸線を見に来たという漁港の関係者に話を聞くことができました。
漁港の関係者は、「隆起がひどいと聞いて見に来たが、言葉にならない。もともと消波ブロックより奥は海で、海釣りのスポットだったが、今はただの岩場になっている。隆起で船も何台か座礁する形となっていて、動かせなくなっている」と話します。
広い範囲で2メートル、もっともひどいところでは約4メートルも土地が隆起したということです。一方で、隆起した部分がいわば“天然の防潮堤”の役割を果たしたために、津波からの浸水被害は小さくなったという側面もあります。ただ、調査にとって言えば、どれくらいの高さの津波が到達していたのか、その判別を難しくしている要因の一つです。
次ページは:■調査の難しさ②周期の短い津波
読売テレビ
■調査の難しさ②周期の短い津波
有田守准教授らの調査さらに、調査を難しくしているのが津波が早く引いたことです。たとえば、震源が遠方の津波であれば波が間隔をあけて、長時間にわたり押し寄せ、浸水時間が長くなります。
しかし、今回のように震源から近いと短時間に津波が一気に押し寄せますが、水も早く引くため、建物などの浸水時間が短く、建物に残る痕跡が少ないといいます。
実際、金沢工業大学の有田守准教授らのグループの調査に同行すると、「輪島朝市」の近くの海岸線の調査では、漂流物が残されていて、堤防が津波を越えたように見えました。専門家たちもはじめのうちは計測した結果、「この場所に到達した津波は3メートルを超えていただろう」と口を揃えていました。
しかし、その後、地元の住民たちにヒヤリング調査を進めていくと、「葦などの漂着物は今回の地震以前からあった」とする証言を複数得ることとなりました。結果、研究グループではこの場所に「津波が到達しなかった」と判断することにしました。
有田准教授は、「今回はいわば“超近距離津波”と言って、震源が非常に近いのが最大の特徴です。津波の周期が短いので、水が一気に引き、津波に建物が浸かっていた時間が非常に短くて、痕跡を見つけるのがかなり難しい。それでもいつまた来るかわからない津波に備えるために、まずは今回の津波が能登半島全体でどういった分布になっているのか明らかにしていかなければいけない」と話します。
地震の揺れからわずかな時間で到達する“超近距離津波”。いつどこで起きるかわからない中で、日頃からの備えが何より重要なのことは変わりありません。
木造住宅の行く末というか
阪神淡路大震災でも、木造住宅の倒壊とその後の市街地大火で
大勢が亡くなったが
能登半島地震のように、地面を4mも隆起させる莫大なエネルギーの地震から
果たして木造建築という存在は守れるのか。
「古民家は軒並み崩壊」という人もいれば、「耐震改修したものは健在」もあり
デマは言い過ぎでも、木を見て森を見ずな人が横行している様子。
RC造でも横倒しになっているので、上部の構造自体には大した意味を持たないか。
より強固に地盤と緊結するか、木造でも地球から浮かせる(免震)を条件とするか
色々あるのだろうが、理系の皆さん頑張って研究して下さい。
輪島市の転倒ビルに杭引き抜けの痕跡、下部構造が破壊か | 日経クロステック(xTECH)
池谷 和浩 ライター 佐々木 大輔 2024.01.16
輪島で倒壊の7階建てビルを専門家が調査 揺れで杭が破断した可能性 [能登半島地震] [石川県]:朝日新聞デジタル
佐々木凌 2024年1月8日 11時30分
木造戸建住宅への免震構造の導入は、実績はあるようだが
免震化技術 | 伝統建築/歴史的建造物の保護・再生 | 鹿島建設株式会社
新築時に組み込むのが前提の様子。
よほど重要な既存建物の足元に組み入れないと、ただの一般住宅では
割に合わないかもね。
免震レトロフィット | 伝統建築/歴史的建造物の保護・再生 | 鹿島建設株式会社
地盤が4mも隆起する莫大なエネルギーを受け止めるのも、なかなか難しいだろうし。
(地域全体がそんな凄い衝撃を受けてはいないだろうけどさ)
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