http://www.omotenashi-movie.com/index.html
https://hlo.tohotheater.jp/net/movie/TNPI3060J01.do?sakuhin_cd=010013
久々のファーストデイ鑑賞。
主演の錦戸亮くんがジャニーズなので女子が多いかと思ったが
男女比は半々ぐらいだったと思う。
さすが国民的女優(らしい)ヒロイン堀北真希さん。
少し前に
取り立てて大がかりなCGや派手な立ち回りのない作品なら云々と
http://d.hatena.ne.jp/fuwakudejokyo/20130526/p1
エントリーしたが、観てよかった。
別に、観たからといって人生が変わるワケではないが
後にテレビ放送を観た時に「劇場で観なくて損した」と思うような
高知県の美しい風景と、堀北真希さんの可愛さを大スクリーンで堪能できた。
有川浩作品は『阪急電車 片道15分の奇跡』に続いて2本目。
偉そうに言えば「さすが有川作品」と唸る暖かさ。
例によって一切の予習なしで鑑賞。
登場人物の相関関係を理解するのに多少の時間を必要としたが
『探偵はBARにいる2』よりも登場人物がグッと少ないので
お話自体は追いかけ易かった。
多分「2つの恋が織りなすナントカカントカ」なのだろうが
船越英一郎さんのお蔭で、いつ殺人事件が起きるのか無駄にハラハラしたのと
あおの役柄が前職と被っていたので無駄に懐かしかった。
例によってパンフレットの走り書きを忘備録。
一応、以下ネタバレ注意。
中途半端。
役所がやることは基本コレ。
いい意味でも悪い意味でも。
「レジャーランド化構想」は中止との決定は出さなかったものの
明確な事業の継続という方向でもなさげ。
担当者は熱意を削がれ、元の木阿弥(仕事をしない公務員)となりそうで・・・。
役所には、ヒエラルキーというのかな、カーストというのかな
木端役人から始まり、主査、係長、課長、部長、局長、市長という
明確な支配階級がある階層社会なので
上の判断がすべて。
かつてコンサルタントとして「おたくらどうしたいの?」と何度聞いても
「上がね・・・」と、担当者の忸怩たる思いを何度も目にした。
確かに「仕事してー!」という役人がいるのは、事実。
それはそれで当たり前の話。
仕事しないでもお金がもらえる美味しい職業というのも、また事実。
↑
これは、本作の本流でもあり傍流でもある。
メインはこっち。
↓
●明神多紀(堀北真希)×掛水史貴(錦戸亮)の恋の行方
一応、ぼちぼち始まっていたと思うが、結末なし。
(公金デートを重ねるなど、始まっていたよね?)
吉門の策略で、掛水はテレビで公開告白?(ダブルピース)までは遂行したが。
ここに至る過程で、早々とプロポーズする流れなのかと思ったが
違った。
この時の多紀の「えっ?」というキョトン顔が、本作随一の可愛さ。
エピローグ的な部分で、仲良くやっていたが
このまま事業が拡大しない限り、臨時職員の予算も削られるだろうから
(パッと多紀を雇用したが、そのカネはどこから出たのか?課の予算?)
金の切れ目が縁の切れ目とならないように
退庁時に改めて、掛水が多紀を迎えに行くのだろうね。
くっそ(笑)
こっちは、吉門が佐和に告ったので一応は、完結。
人間関係の整理に時間を要した所。
腹違いで離婚しているから法律上も兄妹ではないワケか。
恋ゲーみたいな設定だな。
佐和は最初は(も)キッツイ役柄だったが
吉門が清遠に「お前の娘を俺にくれ」(だったかな?)と言い放って
実質のプロポーズした前後では、完全に乙女ちゃんになっていた。
吉門は、実家と寄りを戻すために仕組んだのね。
県庁を巻き込んだ壮大な小説のネタづくり。
佐和が「まだ返事してない」(だったかな?)と意地悪に返したので
もしかしたら、第2ラウンドがあるかも?
まあ大丈夫だろうが、どうなることやら・・・と、いらぬお節介。
くっそ(笑)
●清遠和政(船越英一郎)×県庁
名物役人を追い出した世代が今、決裁権を持っているので
またもや追い出した、というのが泥臭くてイイね。
「組織」ではよくある話。
下元邦宏(甲本雅裕)課長(係長?)が、上層部と清遠との間に立って
「報酬は払う(=提案は買う)が、以後は縁切り」という収め方に
奔走した様子。
行政と仕事する限り、企画提案の内容は行政に権利が移る契約なので(のはずな)
かつても1本1本の仕事が勝負だった。
この次とか、次年度とか、分からないもの。
本構想が成功したら「どこのコンサルが考えたのか?」との問い合わせが必ず来る。
「直営で」と言っても「ウソおっしゃい(笑)」となる。
今後は自分の名前は消えても、考えるキッカケを作り、形は何らか残っていく。
清遠はそれだけで満足だろうなと勝手に想像したり。
高知県って未だに私は未踏の地。
すこぶる遠い。
大阪時代、徳島県、香川県、愛媛県は行ったが、遂に成し得ず。
坂本龍馬とはりまや橋と四万十川だけではない、魅力いっぱいの高知だが
ペーパードライバーだから一生行かないだろうな。
高知県知事が小日向文世さんで、余りのチョイ役に驚いた。
そして、構想や掛水のテレビ出演に何も言わせない演出・脚本にも驚いた。
ここらへんが、本作のいい意味での中途半端さ。
もし「よし積極的に進めよう」とか言っちゃうと「そんなワケねー」と興醒めだものね。
●パンダ
神戸市立王子動物園での客寄せパンダを例示していたが
南紀白浜アドベンチャーワールドの方が飼育実績は古い(長い)と思ったが
東宝の配給
→ 阪急阪神ホールディングス
→ 阪急神戸線王子公園駅至近
→ 電車の売上アップを狙っている?
●エンドクレジット(エンドロール)
JR九州が九州新幹線全通時に作ったCMを思い出した。
豆粒・米粒ほどの人々だが、笑顔が伝わる。
もしかしたら、ここが本作随一の名場面かもしれん。
ラジコンカメラからか、ヘリコプターからか分からないが、幾つもの壮大な空撮。
泣けるよ(笑)
●アニメ
多紀と掛水が空を飛んで高知県の観光名所を紹介する場面で
なぜかアニメになった。
http://tower.jp/article/news/2013/04/04/n10
似てると言えば似てたし、似てないと言えばそれまで。
魔法も何もないリアリティある2時間ドラマ然とした作品が
少しファンタジックになった感じ。
面白い仕掛け。
(ぼちぼち書いていく)
★