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鞆の山側トンネル建設費1・8倍に膨らむ 精査後110億円に | 中国新聞デジタル
2021/1/23 0:00
広島県が山側トンネルや交通・交流拠点の整備を加速させる福山市鞆町広島県による福山市鞆町の鞆港埋め立て・架橋計画の撤回後のまちづくりで、湯崎英彦知事が架橋の代替案と位置付けた山側トンネル建設の事業費が110億円となり、当初に概算で示した60億円の1・8倍に膨らむことが22日、分かった。長さが延びるなどしたのが要因という。県は2021年度一般会計当初予算案に12億4600万円を計上し、トンネルの本体工事に着手する方針を固めた。
県は19年10月、トンネルの長さを2・1キロ、接続道路を含む全体を2・3キロとする計画案をまとめた。湯崎知事が19年2月に現地での説明会で示した案と比べていずれも0・2キロ延ばした内容だが、60億円としてきた事業費が延長に伴ってどう変わるかについては明確にしていなかった。
複数の関係者によると、県は21年度にトンネルの本体工事を始めるのを前に、事業費を精査した。トンネルの延長にかかる費用をはじめ、人件費や資材の上昇などを見込んだ結果、概算から大きく上振れした。
このため21年度当初予算案では、トンネル事業に用地買収の費用などを含めて12億4600万円を振り向けるほか、23年度までの工事費として90億円をあらかじめ確保する債務負担行為を設定する方針。23年度を目指す開通へ、工事を加速させるという。
当初予算案では他に、鞆港東側の交通・交流拠点整備へ、町東側の原地区沿岸部の埋め立て費用などとして8億7200万円を積む構えだ。鞆港沖の仙酔島と結ぶ市営渡船「平成いろは丸」の発着場と約100台の一般駐車場、7台分の観光バス駐車場の将来的な整備につなげるという。
この結果、トンネル建設を含む鞆地区のまちづくりに必要な県の「鞆地区振興推進費」は、21年度当初予算案で27億5200万円とする方向で大詰めの作業をしている。県は当初予算で、推進費として14年度に初めて3千万円を計上。15年度に9億8500万円へと大幅に増額した後は、20年度に最多の13億4300万円を充てるなど、10億円前後を確保している。(樋口浩二)
釣り見出し。
トンネルを延長したこと自体の是非は別として
延長したのでお金が余計にかかるのは当たり前の話。
それが分からないような見出しは釣り。記事・新聞社自体の信用失墜行為。
トンネルの図面、一般には公開されていないのかな。
「鞆地区地域振興住民協議会の取りまとめ結果報告書」について | 広島県
掲載日2012年2月8日
掲載日2019年3月25日
掲載日2021年1月8日
福山港港湾計画の変更について
https://www.pref.hiroshima.lg.jp/uploaded/attachment/417806.pdf
3ページ
道路計画は無くなり、船溜まり計画などに変更されている。
令和2年広島県議会12月定例会(令和2年12月7日) - 県議会説明要旨 | 広島県
掲載日2020年12月16日
4.当面する県政の諸課題への対応
次に、鞆地区道路港湾整備事業についてでございます。
添付資料なし。
過去に行ったことがある、というだけの関心で
取り立てて縁の無い福山市の「鞆地区(鞆の浦)」の騒動を何度か取り上げている。
どこに駐車したのか記憶は定かではないが・・・。
松永の側=常夜灯の西側から、町の中をヒーヒー言いながら通過して
東側(北側)の駐車場に止めたはず。
帰りは、懲りて北上したかな?
誘導してもらって、来た道を戻って西側に抜けたかな?
広島県がここまで肩入れするのは、重要な観光資源と位置付けているのだろうな。
(ポニョやイコモスの云々もあろうが)
当事者の一端である福山市の説明責任が控え目なので
掲載日:2013年12月3日更新
掲載日:2017年6月2日更新
山側トンネル(バイパス)整備に向けた経過 - 福山市ホームページ
掲載日:2020年4月8日更新
掲載日:2020年4月8日更新
今一つ経過が分からない。
私は「橋」でも「トンネル」でも「どっちでもいい」という人。
橋梁なら、通過交通は町に入らず、観光客も町の入口・両端で抑止。
町の中は原則通行禁止として住民のみ通行許可とすれば
ほぼ確実に観光客の流入は防げる。
が
風光明媚な漁港・港湾の風景が失われたら
漁村の街並み・家並みだけとなるので、わざわざ見に行かないかなあ。
「常夜灯」のある突堤部分
この付近でアイスクリームを食べたり
港の西端か東端で、何か海産物のお土産を買ったりしたような
うっすい記憶はある。
町の西側の入口
「この地点より700m間幅員狭小につき譲り合って通行」
「ここから大型車通行不能」
東側の入口には警告案内が無いんだよね。探し切れてないだけど思うが。
この辺りから見た港湾風景が、陸育ちなのでそんなことないのだけど
「懐かしい」感じがする。
トンネルも同様に「細街路への過剰な通過交通」は防げる。
道路用地にかかる件数が結構あるようなので
(実際何軒なんだろう)そこは補償しないといけない。
できれば町内に移転先が見つかればよいが
「事業の網にかからないが町を出たい人」と
「網が被さるが町に残りたい人」をマッチングできれば
ウィンウィンなんだけどね。
そもそもキャパシティーオーバーの何割かは観光客の車なので
下記記事のように推計しているが、実際どれぐらい効果があるのかは
西村康稔経済再生担当大臣ではないが「神のみぞ知る」だろうな。
鞆に桟橋、観光航路新設 広島県と福山市、住民に計画説明 | 中国新聞デジタル
2020/2/16 22:38
福山市鞆町のまちづくり事業に関し、広島県と市は16日、地元で説明会を開き、町の東西に計5カ所の交通・交流拠点をつくる計画を示した。その一つとして鞆港内に観光渡船が発着し、ヨットなども寄港する桟橋を整備するとした。
計画では、桟橋を湾中央の鞆の浦漁協近くに設置。市営渡船「平成いろは丸」の発着場とする。東側の交通・交流拠点となる埋め立て駐車場にも発着場を設け、仙酔島を中心に新しい海上観光のルートをつくる。桟橋はヨットやプレジャーボートなどで鞆を訪れる観光客の利用も見込む。
山側のバイパスやアクセス市道の詳細も示した。バイパスは約2・3キロ(うちトンネル約2・1キロ)、幅7メートル。本年度中に個別説明会を開いた後に用地買収を進め、2023年度中の完成を目指す。供用後のバイパスの通行量は1日約5600台と予測。町中心部は約1700台減るとした。
トンネル工事で出る土砂を活用し、東西1カ所ずつに整備する埋め立て地は、交通・交流拠点にすると同時に、防災機能も持たせる。西側の拠点の一つとして、アクセス市道北端にも広さ約1600平方メートルの防災拠点を設ける。高潮対策として江之浦・焚場(たでば)地区に設置する護岸や起伏式ゲートについてもイメージ図を見せて説明した。
住民からは「スピード感を持って進めてほしい」「景観に配慮し慎重に進めてほしい」などの注文があった。(菅田直人)
町の中に余計な車を入れさせないように、町の両端での方策も検討されているね。
「東側の拠点」は「鞆の浦・お宿と集いの場 燧冶(ひうちや)」当たりかな?
「西側の拠点」は「鞆町平三丁目町内会会館」当たりかな?
それぞれ、常夜灯(桟橋候補地)までは15分ってところ。
それなりの健康な人なら十分に歩いて観光できる手ごろな範囲。
交通量が減って
スローペースな人や手押し車、車椅子でも気兼ねせず歩けるようになれば
薄れゆく記憶の「道が狭くて危険」な印象も和らぐだろう。
そもそも町の人は観光特化・不特定多数の出入りを求めているのか気になるけど。
あと、コロナ禍で、本当に観光客が戻るのか、もあるよね。
屋外の観光なので「3密」は防げるだろうが
「他人数」での「飲食」に関しては現在も色々とマイナスなので
「一人旅でも支障の無い町」をアピールするのかな。
知らんけど。
事業予算が1.8倍と超過するのは、まあ色々と誤算はあるのだろうが
広島都市高速5号線も、東京オリンピックも
びっくりするほど事業費がオーバーしているので
精査して実施計画を作るしかない。
コロナで交通量が減ったなら、撤退できるかもね。
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